内容説明
表現の自由が奪われた時代の画家たち。社会状況と格闘しながら、絵画の可能性に挑んだ松本竣介、柳瀬正夢、永田一脩、小野忠重、鳥居敏文。社会に根差した造形の探求とイメージの生成。絵と生活に刻まれた苦悩や喜びは社会と美術のかかわりを語る歴史の貴重な遺産である。
目次
1 松本竣介の思考(『線』と赤荳の時代;時代の夜に現れた新星;「生きてゐる画家」考;作品解釈の新地平―長田謙一論文について)
2 プロレタリア美術点景(柳瀬正夢ふたつの問題;永田一脩とプロレタリア美術運動;小野忠重版画の起点;鳥居敏文の画業と足跡)
著者等紹介
山口泰二[ヤマグチタイジ]
1939年生まれ。前橋市出身。新聞記者を経て美術運動史研究会を主宰。美術評論、近代美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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