フィクションの楽しみ<br> 古書収集家

個数:

フィクションの楽しみ
古書収集家

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801000797
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

ジャーナリスト、編集者でもある言語学者が、北米産ミステリーと60年代南米小説の実験精神を融合させた驚異のデビュー作!

著者等紹介

ファベロン=パトリアウ,グスタボ[ファベロンパトリアウ,グスタボ] [Faver´on Patriau,Gustavo]
1966年、ペルーのリマに生まれる。作家、文芸批評家、ジャーナリスト。現在、ボードウィン大学准教授

高野雅司[タカノマサシ]
1976年、埼玉県に生まれる。神戸市外国語大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、神戸市外国語大学非常勤講師。専攻、ラテンアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

50
幻想文学と推理小説の幸福な結婚。古書収集家である友人が婚約者を殺した真相を探るというストーリーだけを見れば立派な推理小説なんだけど、その捜査過程に散りばめられたエピソードはまごう事なきラテンアメリカ文学。主人公の行く先だけではなく、友人との会話からも常に薄気味の悪い悪夢の中を彷徨っている感覚を受ける。一応物語は論理的に片付くようになっているのだが、その論理が内包するものも狂っているような気が……。何となく舞台とそこのエピソードからはドグラマグラ、ラストシーンでは京極の某作品を連想させられてしまった。2015/03/20

pyoko45

14
友人の古書収集家が妻を殺害した事件を探る心理言語学者の語りに、奇怪な挿話が意味ありげに混入する。事件の真相=実際に起こったことは意外な形でそれなりに明らかにされるものの、事件当事者たちの心の闇はやみのまま。殺人事件の真相を追うという筋書きと全編を覆う陰鬱な雰囲気は、サバト『英雄たちと墓』を思い浮かべたけど、それよりかは濃厚さ、ディープさは控えめながら、狂気、異形、暴力、迷宮、といったラテアメ文学のダークサイドなテーマがきっちりとつまった佳品。2015/01/25

きゅー

13
この物語では光と闇、生と死など、あらゆるものの二面性に焦点が当てられている。登場人物たちは一対であるはずのものが断絶していることにより悲惨な境遇に落ち込んでいる。ボルヘス、エーコに影響を受けているであろう物語は、図書館=修道院=病院という閉鎖された空間において、人間の病と悪を現出させる。ペルーで起きた実際の事件、内戦など、暴力と貧困の記憶が加わり、なお一層闇は深めるばかりだ。狂気が世界を領する、そして、狂気は炎を吹き上げる。二つのものが一つになるには、白熱のなかで溶けて一体になるしかないのかもしれない。2015/04/24

syachi

5
ドグラ・マグラと似ているというか、誰も真実を素直に話していないだけではなく、よくわからないところへ誘導しまくりな感じ。2015/04/08

dilettante_k

5
原著10年。若くして古書趣味が高じ、収集家たちと「組織」と呼ぶ古書肆を立ち上げたダニエル。かつての親友である心理言語学者の「私」に連絡を付けたとき、彼は婚約者惨殺の咎で精神病院に収容されていた。面会を繰り返し、ダニエルの動機を見出すべく、語り手が奇矯な収集家仲間や彼との思い出を辿るなか、再び殺人が起きる。語り手の探索行と精神病院での幻覚的な会話が交互にパターン化され、そこに突飛な挿話を差し挟むことで狂気との境目が撹拌されていく。推理物の体裁を取りながら、暴力と狂気、言語と書物の迷宮に惑う南米発問題作。2015/01/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9072049
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品