内容説明
これまでの物語論の議論を振り返り、「比較詩学」の立場から追及可能な問題について整理し、「時間」や「語る声と視点」などの問題を詳細に考察した、新進気鋭の研究者による才気あふれる野心的な書。
目次
物語の比較詩学とは何か
第1章 物語論の術語の再検討から比較詩学へ(「物語」とは何か;物語内容、物語言説、語り;物語における言表主体について;物語の時間;物語る「声」と視点、話法)
第2章 語りの位置と物語における時間(日本語における物語の時間;言語学から見た日本語のテンスとアスペクト;物語におけるタ形とル形の交替、テンスとアスペクト;日本語の語りの位置はどこにあるのか;現代日本語物語におけるル形とタ形の用法;物語現在におけるタ形とル形の交替;物語の特殊用法 ほか)
第3章 語りの位置と話法(話法と「距離」;「話法」とは何か;話法の言語間比較へ ほか)
著者等紹介
橋本陽介[ハシモトヨウスケ]
1982年、埼玉県に生まれる。慶應義塾大学大学院文学研究科中国文学専攻博士課程単位取得。博士(文学)。専攻、中国語を中心とした文体論、比較詩学。現在、慶應義塾大学非常勤講師(中国語)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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