出版社内容情報
中村真一郎、福永武彦、加藤周一らが戦時下に発表した頭韻、脚韻を駆使し日本語で表現の難しい定型押韻詩の実験的試みの≪詩の革命≫
目次
福永武彦
加藤周一
原條あき子
中西哲吉
窪田啓作
白井健三郎
枝野和夫
中村真一郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
18
文末に向けて消え入るような日本語の抑揚には西洋風の脚韻はなじまず、著者たちが主張するほどには音楽的には感じられない。古典和歌で愛用された駄洒落すれすれの掛詞の方が音楽的かも。掛詞に象徴される遊びあるいはユーモアにも欠けていて、当時二十歳前後だった詩人らの調べはひたすら生真面目。窒息的なまでの言論統制の戦時中において、生真面目であるほかなかったのかも。そんな中で印象に残ったのは原條あき子のみずみずしい抒情。福永武彦との子夏樹の名前の詠み込まれた詩もある。「風は杳か流れ明日の生命/夏樹よ享けよ 天と地の幸を」2019/06/20




