出版社内容情報
十九世紀の出版文化の申し子として、版画、挿絵を通じ、人間、動物、社会のカリカチュアを描いたグランヴィルの世界像を追究する。
内容説明
19世紀の視覚文化を体現した諷刺画家グランヴィル。観相学、骨相学の影響下、獣頭人間を使った政治や社会風俗を諷刺する肖像画や風俗画から、ロマン主義挿絵本、『寓話』『ガリヴァー旅行記』等の挿絵の制作にいたるまで、徹底して挿絵画家であり続けたのはなぜなのか?グランヴィルの作品世界を読み解き、出版・文化史的観点から考察する。
目次
序章 グランヴィルの生涯
第1章 フランスの出版文化とその背景
第2章 顔―内面を映す鏡
第3章 政治諷刺の経験
第4章 ラ・フォンテーヌ『寓話』の挿絵
第5章 グランヴィルと『動物たちの私的公的生活情景』
第6章 『もうひとつの世界』の挿絵
終章 最後のグランヴィル
補遺 蝉はどこに消えたのか―ラ・フォンテーヌの「蝉と蟻」
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