内容説明
十九世紀前半、宗教的権力に代わり、世俗的な聖職者たらんとした詩人、文学者たちの「聖別」の過程を克明に追いながら、いかにして文学が高い精神的職務を担うよう求められるに至ったのかを論じる。フランス・ロマン主義を徹底的に解明する渾身の長大評論、第一巻。
目次
第1章 世俗的聖職を求めて
第2章 神聖詩人
第3章 イリュミニスムと詩―ルイ・クロード・ド・サン=マルタン
第4章 反革命と文学
第5章 自由主義派の貢献
第6章 神智論者の詩学
第7章 ロマン主義革命
第8章 偉大な世代の登場
第9章 一八三〇年と“若きフランス”
著者等紹介
ベニシュー,ポール[ベニシュー,ポール] [B´enichou,Paul]
1908年、トレムセン(アルジェリア)生まれ。2001年パリに没した。ユルム街の高等師範学校(フランス、パリ)に学ぶ。第二次大戦中のアルゼンチン亡命を挟み、戦前・戦後にかけて長くフランスで中等教育に携わった後、1958年にハーヴァード大学(アメリカ合衆国)に招かれて、以後79年までフランス文学およびスペイン口承文学を講じた
片岡大右[カタオカダイスケ]
1974年北海道生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科にて博士号取得。現在、同研究科研究員。フランス文学・思想史
原大地[ハラタイチ]
1973年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科単位取得退学。パリ第四大学にて博士号取得。現在、慶應義塾大学商学部准教授。フランス語・フランス文学
辻川慶子[ツジカワケイコ]
1973年大阪府生まれ。京都大学大学院文学研究科単位取得退学。パリ第八大学にて博士号取得。現在、白百合女子大学准教授。十九世紀フランス文学
古城毅[コジョウタケシ]
1975年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科にて博士号取得。現在、学習院大学法学部教授。政治学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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