内容説明
ハイデガー哲学は“現実”といかに切り結んだのか?ナショナリズムの理念と存在概念の再検討を通して、いまなお議論を誘発しつづけるハイデガー/ナチズム問題を刷新する。
目次
未公刊講義ゼミの新公刊―E.ファユによる告発とS.ジジェクの再審
1 「存在」…とは?端的に言って…(“~である”(Was‐sein)と“~がある”(Daβ‐sein)―極限概念としての「存在」
脱‐形而上学的な、動き(Bewegung)、運動(Bewegung)、道の生起(Be‐weg‐ung)としての「存在」)
2 「われわれ」の時間性と動態性(Bewegtheit)(我、実存・現存在、現‐存在、世‐内‐存在;民族、国家、国民;歴史)
3 ハイデガー、ドイツ・ナショナリズム、ドイツ哲学(ナショナリズムとドイツ・ナショナリズム;ドイツ哲学と政治―西欧・英米の観点から)
4 ハイデガーとナチズム(ハイデガーにとってナチズムは「運動」(Bewegung)である
ハイデガーにとっての「ナチズム運動」(Be‐Weg‐ung))
ナチズム運動からヨーロッパ運動へ
著者等紹介
中田光雄[ナカタミツオ]
1939年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。同大学院人文科学研究科博士課程中退。パリ大学大学院哲学科博士課程修了。仏国文学博士(Doc. es Lettres)。筑波大学名誉教授。仏国学術勲章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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