内容説明
たったひとりでいい、あなたのことをほんとうにわかってくれるひとがいれば、あなたは生きていくことができる。河合隼雄の愛弟子が綴る感動と衝撃のドキュメント。
目次
揺籃(はじまりにあたって;わたしの背景)
出立(こころの臨床の門を叩く)
邂逅(こころの臨床の門前小僧;子どもに学ぶ;かなしみにふれる;人間性の探求;接ぎ穂のひと;生きがいの探求;関係を生きる)
探求(夢を生きる;新たなる旅立ちに向けて)
著者等紹介
皆藤章[カイトウアキラ]
1957年、福井県大野市生まれ。京都大学工学部に入学するが、3年次に教育学部に転じ、河合隼雄に出会う。以後、40年以上に亘り、その薫陶を受けるとともに、心理臨床学を専攻し、研究と実践に傾注して現在に至る。これまでに幾多の人びとの相談に応じてきた。大阪市立大学(現・大阪公立大学)助教授、甲南大学助教授を経て、京都大学大学院助教授となり、2008年同教授。2018年に早期退職。ハーバード大学医学部客員教授を経て、奈良県立医科大学特任教授。京都大学名誉教授。博士(文学)。臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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清水聖
3
準備中2024/11/07
しょうご
3
河合隼雄氏とのエピソードに心打たれるところがありました。師とすべき人との関係性はずっと続いていくのかなと思いました。2024/10/16
alto弾き
2
カウンセリングとは何なのか?と問いかけた私に「長い人生を共に歩いていく感じ、、、ですかね」と答えた臨床家と、長い時を過ごしている。水の中に沈んで呼吸さえできなかった日も、怒りや恨みにに囚われた日も、その臨床家は静かな目をして私の前に座っていた。「わかりました。ひとは変えられない。自分も変えられない。何も変えられないのですね?」と言った時、頷き、「それでも感じ方はずいぶん変わっていきますよ」と応えた。苦しみを共に抱え、人生を共に歩く。「職業」でそのようなことができるのか。その問いに皆藤先生が答えてくれた。2024/08/12
Go Extreme
1
癒えない傷 生命がけの仕事 根源にあるかなしみ 人生の物語を創る 与えられた生 河合隼雄との出会い よだれを拭うことしかできない 奇蹟の人 イニシエーション体験 おいしいものを腹一杯食べてしっかり寝る 人間性 個別性 人間性の探求 本当に解るということの不可能性 えっちゃんとの出会い 無資格の資格 排除・差別の力に抗う この子がいるから私がいる 内なる灯火 関係を切らない 人と人とが真に触れ合うことこそが奇跡 沈黙との対峙 死を身近にした厳しい道 傍らにいて話を聴く 一隅を照らす灯火2025/04/21
川原 健太郎
0
24-16/42024/08/27