内容説明
苦しい時は今幸せの種を蒔いていると思うが好い。そう教わってきたが実はそうして堪えている時こそが幸せのただ中だったのだ―臨済宗円覚寺派管長がやさしく紐解く禅の教え。
目次
第1章 縁に生かされる(恩を知って恩に報ゆ―身近なところで何かをしよう;万里一条の鉄―一念を貫き通す ほか)
第2章 いのちのはたらき(毛、巨海を呑み、芥に須弥を納る―人間、この不思議なるもの;万里清風只自知す―大自然が教えてくれること ほか)
第3章 自己をつかむ(象罔到る時、光燦爛―頭ではなく、腹で考える;一撃、所知を忘ず―生きている命こそが尊い ほか)
第4章 仏心に目覚める(主人公―自分が主語の人生をすきる;常念観世音―まごころから行い、慈悲の心を離れない ほか)
第5章 こころを磨く(歩歩是れ道場―尊いのは足の裏である;鉄牛の機―時代に流されないこころを育てる ほか)
著者等紹介
横田南嶺[ヨコタナンレイ]
昭和39年和歌山県生まれ。62年筑波大学卒業。在学中に出家得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行。平成3年円覚寺僧堂で修行。11年円覚寺僧堂師家。22年臨済宗円覚寺派管長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kawa
27
今月は偶然、池上彰氏の「宗教がわかれば世界が見える」、みうらじゅん氏の「マイ仏教」、そして宗教界の超エリートの横田師によるこちら、宗教がらみの三連読。どの書も考えさせられ、参考になる内容。本書も、教えられること多数で付箋はりまくりなのだが、著者の紹介する次のエピソードを記して感想としたい。「昔、ある人がインディアンと歩いていると、インディアンは時々たち止まるのだという話を聞いたことがある。立ち止まって、どうしたのかと聞くと、あまりに速く歩くと、こころが追いついてきていないと言って、待っているのだという」。2018/12/20
長南 徹
1
禅の教えだけでなく、自身の体験した事等を通して分かりやすく書いてある。自分の気持ちが、ざわざわしているときや、人に対して怒りがあるときに読んでみると落ち着けると思います。生きるためには自分の気持ちの持ちようが大事だし、それがレジリエンスにも通じてくるのだと思います。2020/01/19
h-kan
0
再読しました。何度読んでも新たな気持ちにさせてもらえます。しっかりと自分の生き方を見つめ直していきたいと考えました。2024/12/08
bonjin
0
臨済宗円覚寺派管長が禅の教えを平易な語り口で解き明かす。『致知』の好評連載を書籍化。2023/06/30
h-kan
0
月刊「致知」に掲載された物をまとめられた物。坂村真民さんの誌を交え分かり易く書かれていた。禅となると取っつきにくく感じられるが、そうでもなく良く理解できるように書かれていた。成る程と納得させられる所が多々ありました。2023/02/14
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