- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
27歳、長男を出産。知的障害のある子だった。37歳、最愛の夫が突然死。心の支えを失う。40歳、生存率20%の大手術。無事生還するも、下半身麻痺となり、車椅子生活に。50歳(現在)これまでの経験をもとに年間180回の講演。人々に生きる勇気を与えている。生きる力が湧く感動実話!
目次
プロローグ
第1部(人と違うことが怖い;ダウン症の良太が教えてくれたこと;主人との別れ、伝えられなかったこと;死にたいなら、死んでもいいよ;すべてが転機に変わった日)
第2部(ハードは変えられなくてもハートは変えられる;人前で話せるようになるまで;巡り巡って、ミャンマー)
いつか美しくなる、今へ
著者等紹介
岸田ひろ実[キシダヒロミ]
1968年大阪市生まれ。知的障害のある長男の出産、夫の突然死を経験した後、2008年に自身も大動脈解離で倒れる。成功率20%以下の手術を乗り越え一命を取り留めるが、後遺症により下半身麻痺となる。約2年間に及ぶリハビリ生活中、絶望を感じて死を決意。娘の「死にたいなら死んでもいいよ」という言葉がきっかけで、歩けない自分にできることを考え始め、病床で心理学を学ぶ。2011年、娘が創業メンバーを務める株式会社ミライロに入社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホッパー
82
岸田奈美さんのお母さんの本。奈美さんのファンなので、エピソード0のような読み方で興味深く読み始めたけれどそれは間違いだった。ひろ実さん自身の人生とその向き合い方がとにかく凄い。ジョジョで言えば第一部、第二部の主人公が同時進行で活躍している状態が今なんだと気付く。岸田一家の今後の輝きに改めて期待してしまう。2021/10/22
チャーミン
51
「神様は乗り越えられない試練は与えない」とは言え、これでもかこれでもかと襲いかかる不幸(著者は不幸とは思っていない)に今までとは違う人生を生きるチャンスと受け止める生き様に圧倒された。自分の悩みなんか何てことない!頑張ろう!と元気と勇気がわいてくる。職場の先輩からお借りした自分からは選ばないだろうなと思う本、読んで良かったです。2017/08/09
リリー・ラッシュ
35
強烈なインパクトのある作品名。この言葉とこの後に続く娘奈美さんの言葉には、母ひろ実さんの辛い心に寄り添う娘の深い思いやりと、切実な願いが込められている。不幸の連続のように思える人生をひろ実さんは「人生は必然の連続だった」と。ひろ実さんは無理矢理にでも「したいこと」を書き出すことから始められ、今では遠い未来の自分に期待することができるようになったと。そして書き出した願いごとはほとんど三年以内に叶っているそう。「私の今日は過去の私が願った未来です。」ひろ実さんという素敵な一人の女性から沢山の学びを得た。2021/05/21
踊る猫
20
タイトルに目を引かれて思わず読み通してしまった。しかしこのタイトルは絶望のどん底まで至った著者の、その絶望を更に深める言葉のようでありながら実はその絶望にイチかバチかの覚悟で放たれた言葉のように私には思われた。その結果再生から活躍へと変化する。半生を綴った部分の平たさも面白いのだけれど、むしろバリアフリーの重要さを提言する言葉の方に旨味を感じて、車椅子に乗ったことも押したこともない自分の経験の浅さを恥じさせられた。障害者だから出来ないことに目を向けるのではなく、出来ることに目を向けることの大事さを思う……2017/12/13
たくぼ
15
娘さんのコラムの勢いがすんごいのがきっかけで、お母さんのこの本にたどり着いた。ダウン症の良太くんのこと、「私は今でこそ良太と幸せに暮らすことができていますが「知的障害のある子どもを産んでよかった」と言えるかと問われれば、分かりません。」という本音。これが聞けただけでも、読んだ価値があった。 最後の母への手紙でこのタイトルの真意にたどり着くことができる。★★★★2019/11/26
-
- 和書
- ジャングルジム