内容説明
その詩碑は全国700以上にも及んでいる。これほど多くの人に愛された詩人があっただろうか。国民詩人・坂村真民氏自らが選んだ珠玉の名詩三〇五篇。
目次
六魚庵天国
三昧
かなしきのうた
觀音草
アジアの路地
赤い種
静かな愛
朝の眼の中に
春の泉
梨花
川は海に向つて
もつこすの唄
海から海に立つ虹
著者等紹介
坂村真民[サカムラシンミン]
明治42年熊本県生まれ。昭和6年神宮皇學館(現・皇學館大学)卒業。22歳熊本で小学校教員になる。25歳で朝鮮に渡ると現地で教員を続け、2回目の召集中に終戦を迎える。21年から愛媛県で高校教師を務め、65歳で退職。37年、53歳で月刊個人詩誌『詩国』を創刊。18年97歳で永眠。仏教伝道文化賞、愛媛県功労賞、熊本県近代文化功労者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
24
あの「念ずれば 花ひらく」の坂村真民も、初期はこんな詩を書いていたのですね。13詩集から編まれた自選詩集。昭和26年(齢42歳)に、漸く世に出た第一詩集『六魚庵天国』の中の「六魚庵某日」より。<酔っていたのか 狂っていたのか 多分酔って狂っていたのであろう 目を覚したときは雨が降っていた いくとき眠ったであろうか 夜明けに近いことだけはわかった ただ一途に家へ帰りたかった 帰ってひとり泣きたかった こころを失いつつあるおのれに 冷たい雨が降ってきた> 胸底を抉ってくる感覚が……苦い記憶……酔って狂って……2019/11/04
呉下の阿蒙
2
かなしみはいつも/ ハイを覚えそめた真美子に/ 空の一角から/ 光を吸へ/ 一字一輪/ ただ一人の知己を/ いも/ あ2018/02/23
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