内容説明
『養生訓』は、江戸、明治、大正、昭和、平成という五つの時代を超えて三百年以上も読み継がれ、心身の“国民的健康書”として多くの人々の記憶の中に生き続けている。
目次
天地父母から授かった命
養生の術の効果
養生の術は継続が大事
内欲・外邪
内欲をこらえるには
不養生はなしくずしの自殺行為
人の命は我にあり、天にあらず
元気をつくる「先天の気」「後天の気」
養生の術の第一は心気を養うこと
耳目口体の欲を抑えよ〔ほか〕
著者等紹介
貝原益軒[カイバラエキケン]
1630~1714年。江戸前期の儒学者・本草学者。福岡藩士。名は篤信。薬学を学び、朱子学を奉じた。教育・歴史・経済の面にも功績が多い
城島明彦[ジョウジマアキヒコ]
昭和21年三重県に生まれる。早稲田大学政経学部卒。東宝、ソニー勤務を経て、「けさらんぱさらん」で第62回オール讀物新人賞を受賞し、作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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5 よういち
86
300年前、学者であり福岡藩士だった貝原益軒が記した健康の書。心身を健康に導く養生の術。◆体に危害に危害を及ぼす2つのものを取り除くこと。➀内欲:飲食欲、性欲、睡眠欲、しゃべりたい欲、七情の欲(喜怒憂思悲恐驚)。②外邪:体外から入る病魔、自然界の4つの気(風・寒・暑・湿)。◆内欲を抑えることで元気の源ができる。過食しない→食後はじっとしない。欲望の趣くままの飲食は体を悪くする。/大病は小さな不養生から。/食後、すぐに寝ない。/人生を楽しむ。/元気を出し惜しむ。/気を養う術/怒らず、無欲で、老いた身体を養う2020/01/30
ぬー
0
ブックカフェで読了。自分で確立したライフスタイルと養生論で唱えていることで一致する点も多々あって、時代や国が異なっても、人の身体の根本は不変なんだなぁと感じた。天地父母から頂いた身体を大切に。2017/07/17
山葡萄
0
とても読みやすい。 時代が変わっても、健康に必要なものは変わらない また原書にもトライしてみたい。2017/03/25
わす
0
養生訓といえば「接して漏らさず」が有名だが、性にまつわる記述はごく一部。他の房中書にあるような体位の説明とか、九浅一深がどうのとかには触れておらず、過度のセックスは慎め、こういう時はセックスするな、といった程度。2024/03/30
やりがい、求められてること、やりたいこと、できること
0
冷え性がとにかく治らない。 江戸時代に書かれた健康マニア本の本書に参考になることもあればと思ったがかなーり細かくマニアックでちょっとここまでだと参考にもしかねる雰囲気には感じた。 東洋医学(気血水)や陰陽道的な要素もあり。それ自体は良いのだが。 とにかく食べ過ぎないことが大事と言う点は守りたいところ。2023/01/21