内容説明
光から光の世界へ生きていく人間、光から闇の世界へ生きていく人間、闇から闇の世界へ生きていく人間、闇を転じて光の世界へ生きていく人間。三十代で千三百年に二人目の千日回峰行を満行した大阿闍梨が語る、人生、4つの生き方。
目次
生きるコツ(ぼちぼちと根気よく丁寧に;努力の炎を燃やし続ける;野に咲く花のように、そこにある)
縁を生かす(良き師との出会いが良き人生をつくる;子供の躾は親の第一の仕事;背中で語り、背中に学ぶ)
心を運ぶ(薫りが移るように導いていく;上手に生きるためのルールを教える;割り切って、忘れて、捨てて、許す)
命を輝かす(神仏の喜ぶ生き方を求める;この世に生まれてきた理由;円満に生きていく)
著者等紹介
塩沼亮潤[シオヌマリョウジュン]
昭和43年仙台市生まれ。61年東北高校卒業。62年吉野山金峯山寺で出家得度。平成3年大峯百日回峰行満行。11年吉野・金峯山寺1300年の歴史で2人目となる大峯千日回峰行満行を果たす。12年四無行満行。18年八千枚大護摩供満行。現在、仙台市秋保・慈眼寺住職。大峯千日回峰行大行満大阿闍梨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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つりほさ
9
誰にでもできる人生の歩き方などが書かれた本書。想像を絶する修行をされた塩沼氏ですが、温かく優しい言葉なので、私の心にスッと入っていきました。「いくらでも妥協できますが、妥協の先に成長も技術の向上もありません」「今日1日を生き切る人こそ本物だと思います」「まず自分が変わることによって、環境が変わるのです」勉強になりました。2016/05/05
ジュリ
7
お坊さんの本を読むといつも自分の行いを反省させられる。毎日コツコツ、ぼちぼちと努力を続けていく。思いやりを持つ。こういったことが大切。2018/01/31
ごえもん
6
千日回峰行を満行した方が書かれた本で、そうした修行をやり遂げた方だからこその言葉の重みや輝きがあるように思います。修行の厳しさとは逆に本書の内容は分かりやすく優しさを感じる言葉です。「最後まで続けなければ意味がない」とか「曇りの日もあれば雨の日もあります」とか、やっぱり千日回峰行を体験していないと同じ言葉でも伝わり方が違うものですね。 それぞれの人生そのものが修行、毎日、同じことでもその日のことをその日のうちに行う行動が大切なんだろうな。2017/09/24
おやおや
6
【図書館】「夜、布団に入って涙を流せばいいでしょう。どうせ一生泣き続けることはできないのですから、泣きたいときには泣けばいいのです。でも、朝起きたら、笑顔で「今日も頑張るぞ、お天道様のような存在になろう」と思って一日をはじめれば、やがて周りが変わっていくと思います。(p.110-111 心を運ぶ 『9 割り切って、忘れて、捨てて、許す』)」 ここが1番心にひびいた! やっぱり朝は、起きたら、笑顔やね。 ものすごくわかりやすくて読みやすい内容です。2016/09/12
トキ
4
塩沼大阿闍梨さまの本はこれで2冊目。自分の人生を省みながら読ませていただきました。今日やらなければやらないことを今日のうちにやり遂げること、慣れても情熱を失わないこと、全ての人から学ぶこと、自我を小さくすること。。。でれもが珠玉の言葉で、ただただ反省しました。この本は何度も読む本になりそうです。2020/09/29