目次
藤原惺窩―日本で最初に朱子学を学び、武将たちに伝える
林羅山―朱子学の発展の基礎を築く
中江藤樹―人々に良知に至る道を説く日本の陽明学の祖
熊澤蕃山―民の苦しみを自らの問題とした反骨の陽明学者
山崎闇斎―朱子我を欺かず、門人六千人に及ぶ厳格なる朱子学者
木下順庵―名利を求めず、多くの弟子を育て、儒学の本道を行く
山鹿素行―生涯人としての道を求め続けた兵学者でもあった儒者
安東省菴―自らの足跡を残すことなく、生涯、明の儒者・朱舜水を師と仰ぐ
伊藤仁斎―『論語』に人の生きる道を求めた先哲
貝原益軒―他の儒者の追随を許さない博学〔ほか〕
著者等紹介
疋田啓佑[ヒキタケイユウ]
昭和12年中国東北部(旧満州)生まれ。35年九州大学文学部国文学科卒。40年九州大学大学院中国研究科修了。都城工業高等専門学校教授、二松學舎大学文学部教授、福岡女子大学文学部教授を歴任後、福岡女子大学名誉教授に。現在、NPO法人岡田記念館秋月書院理事長、「東洋の心を学ぶ会」顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かず
7
江戸幕府成立期から幕末まで、計20人の生い立ちが紹介されています。一人当たり10ページ程と思想を深く解説するには至らず、そこは物足りなさを感じましたが、思想的流れを知るには十分です。初期は理念を尊ぶ朱子学が尊ばれますが、次第に旧弊による閉塞感が露見するにつれ、主流は行動を重んずる陽明学に移ります。知識はいくら詰め込んでも意味はなく、活かして成果を残してこそ価値があります。顧みて現代、「一億総評論家」とかつて言われたこの国の民は、果たして正しく学問できているのか気になりました。学歴上がれど徳性上がらず・・・2017/05/20
6 - hey
4
江戸期の儒学者を平易な言葉でわかりやすく紹介しているので、青少年に是非読ませたい。 伊藤仁斎の向かいに監獄と呼ばれた山崎闇斎の塾があるには笑いました。皮肉なものですね。2013/06/28
肉尊
3
江戸時代の儒学者を分かりやすく紹介してくれる一冊。より深く理解するための導きの手引き書も紹介してくれるので、初めの一歩としてはとても役立つと思います。2017/07/21
きさらぎ
2
雑誌に連載されていたものなので平易でさらっと読める。さらっと読めるが儒者たちの人となりがエピソードを通して生き生きと伝わってくるし、参考文献なども丁寧に掲げられているので有り難かった。「文献を照合すると、佐藤一斎は酒で失敗したのではないだろうか」とか著者の推測も楽しい(笑)2014/07/05
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
0
平成25年 6月 1日 初版2015/12/26
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