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出版社内容情報
今や世界はVUCA からBANI(もろく、不安で、非線形で、不可解)と形容される時代に突入しました。そんな時代に求められるのは、「正しい答えを打ち出すリーダー」ではなく、自分の軸を見失わずに立ち続けられる「問いを持つリーダー」です。
しかし、どうすれば「自分らしいリーダーシップ」を見つけられるのか、その問いに悩むビジネスパーソンに向けて本書は書かれています。
主人公・大石慧(36歳)は、IT企業に転職して10年目を迎えたマネージャーです。チームのために誰よりも頑張り、知識も経験も積んできた。それでも何かがかみ合わず、気づけば「完璧なリーダーであること」を演じ続けていました。本書は、そんな慧が序章と終章を含む全7章にわたる葛藤と対話を通じて、自分らしいリーダーシップのあり方に目覚めていくビジネスノベルです。
本書のユニークな点は、物語パートと理論解説パートが融合した構成にあります。成人発達理論の第一人者・加藤洋平氏が各章ごとに、慧の言動の変化をダイナミックスキル理論の視点から読み解いていきます。同理論では、人の成長を「点→線→面→立体」という構造の重なりとして捉えます。日々の葛藤はバラバラな「点」に見えても、やがてつながり、他者との関係の中で意味を持ち、最終的にはその人だけの厚みあるリーダーシップとして立ち上がってくるのです。
成人発達理論が示すのは、大人の成長とは、「世界を捉える器」そのものの拡大だということです。同じ「部下の目標未達」という出来事でも、ある段階のリーダーには「排除すべき問題」に見え、別の段階のリーダーには「共に成長するための機会」に見えます。その内側の構造が変わったとき初めて、リーダーの言葉は借り物ではない「自分の言葉」になります。そしてその言葉こそが、組織を動かす静かで深い力になるのです。
慧が物語の中で何度も揺れ、迷い、立ち止まる姿は、弱さではありません。それは自己変容のプロセスそのものです。「自分らしさ」とは生まれつきの固定された性格ではなく、日々の経験を丁寧に編み直し、対話を重ねながら育てていくものだからです。
完璧なリーダーをやめたとき、人と組織は初めて、本当に動き出します。
【目次】
序章 しっくりこない「自分らしいリーダーシップ」
「正しさ」という見せかけの鎧
揺らぎ──その「違和感」は変化への扉
[成人発達理論からの解説]自分らしいリーダーはどう育つ?
第1章 模倣という偽りの鎧
模倣のリーダーシップからの出発
「正しさ」という安全地帯、その限界
言葉の奥にあるもの
迷いを語れるチームへ
[成人発達理論からの解説]模倣の限界──外形的な振る舞いだけでは伝わらない
第2章 経験を紡ぐ
問いの目覚め--バラバラだった点がつながる瞬間
ルーツの記憶--ロンドンで過ごした日々と心の根っこ
思春期の経験--バスケ部キャプテンとしての葛藤と模索
現在地を見つめ直す──「正解」から「問い」への転換
理論で読み解く──「場の力」と自己形成の相互作用
「場」が育てた〝自分らしさ〟──理論の実感と新たな問い
具体的な実践──「正解」を手放した先に生まれたもの
[成人発達理論からの解説]?脈依存性──?分らしさは経験と場で育てられる
第3章 成?のプロセス
転機のきっかけ──もうひとつの問いとの出会い
線を引く力──経験が「構造」になる瞬間
面になる──複数の自分が重なり合うとき
立体になる──時間を重ねた「厚み」のある自分
構造に終わりはない──旅は続いていく
[成人発達理論からの解説]成?の構造──点・線・?・?体で積み上がるスキル
第4章 他者との関係性から生まれること
沈黙のリーダーシップ──対立と混乱の始まり
感情を言葉にする勇気──〝さらけ出す〟ことから始まる
信頼が場を変える──「安心してぶつかれる」チームへの転換
再びつながり直す関係性──共創の兆し
対話がひらく未来──リーダーシップの再定義
[成人発達理論からの解説]他者との関係が??を深める関係性
第5章 内側から外側へ、そしてまた内側へ
インナーリーダーシップ──まずは自分の「内側」を整える
アウターリーダーシップ──外へ働きかけ、人が動き出す
インナーとアウターの往復運動
部下との1on1──解決策よりも、まずは感情を受け止める
社外での交流──「内と外」の循環を広げる
新しい挑戦の兆し
循環するリーダーシップと予期せぬ試練
さらなるチャレンジの到来
最後の試練──国境を越える「第三の道」
波及するリーダーシップ
終わらない旅へ
[成人発達理論からの解説]???致──内?と外?が重なるとき、影響?が?まれる
終章 リーダーシップの旅は終わらない
雨の日の慧──5冊のノート
本当のリーダーシップへの気づき
出来事ではなく「解釈」が人を形づくる
経験を「意味」に変える習慣
チームで「意味」を共有する
物語は共有されてこそ力になる
内容説明
弱さがあっていい!本当の自分をさらけ出せ!見せかけの自分から本当の自分に変わる成長のプロセスがわかるビジネスノベル。本書の主人公―大石慧(おおいし・けい)は、成長著しいIT企業のマネージャー。一見すれば、キャリアは順調、人間関係も良好。だが彼の内側では、なんとも言いがたい「ちぐはぐさ」がくすぶっていた。それは、”自分らしいリーダーシップとは?”という問いだった。リーダーとしてメンバーを導き、結果を出すことに邁進する日々。しかしその中で、どこか自分の声を押し殺し、「期待されるリーダー像」に自分をはめ込んでいる感覚が拭えなかった。ある日、ひとつの失敗がきっかけで、彼は”本当の問い”に出会う。それは、「自分が何を大切にしてきたのか?」「自分はどうありたいのか?」そして、「自分らしくあることとリーダーであることは両立できるのか?」という問いだった。この本は、そんな彼の「自分らしさを発見する旅」の記録であると同時に、あなた自身の物語でもあるかもしれない。
目次
序章 しっくりこない「自分らしいリーダーシップ」
第1章 模倣という偽りの鎧
第2章 経験を紡ぐ
第3章 成長のプロセス
第4章 他者との関係性から生まれること
第5章 内側から外側へ、そしてまた内側へ
終章 リーダーシップの旅は終わらない
[対談]自分らしさとリーダーとしての動的な成長 株式会社people first代表取締役 八木洋介 株式会社チームボックス 代表取締役COO 瀬田千恵子
著者等紹介
加藤洋平[カトウヨウヘイ]
成人発達学者。一橋大学商学部経営学科卒業後、デロイト・トーマツにて国際税務コンサルティングの仕事に従事。退職後、米国ジョン・エフ・ケネディ大学にて発達心理学とインテグラル理論に関する修士号(MA.Psychology)、および発達測定の資格を取得。オランダのフローニンゲン大学にてタレントディベロップメントに関する修士号(MSc.Psychology)、および実証的教育学に関する修士号を取得(MSc.Evidence‐Based Education)。2026年9月より、英国エディンバラ大学(MSc.Buddhist Studies)にて、日本法相唯識学の研究に従事。日々の研究に並行して、心の成長について一緒に学び、その実現に向かって一緒に実践していくコミュニティ「オンライン加藤ゼミナール」を開講している
瀬田千恵子[セタチエコ]
リーダーシップ開発コンサルタント。株式会社チームボックス 代表取締役COO。全日本空輸(ANA)にて旅客サービス業務に従事した後、小売業界にて店長として現場の人材採用・育成を担う。その後、香港に渡り、現地日系外食グループにて人材開発を担う。帰国後は大手人材会社にて人材派遣、採用、コンサルティングに加え、新規事業の立ち上げに携わる。外資系消費財企業にてHRアシスタントマネージャーを務めたのち独立。現在は株式会社チームボックスの代表取締役COOとして、営業戦略から組織運営、人材開発までを統括。成人発達理論を基盤に、「人の内面の成長と組織成果を接続する」リーダーシップ開発を軸として日本企業の組織改革を支援している。近年は成人発達理論と感情の関係性にも着目し、実務と研究の両面から研究と実践を重ねている。立教大学経営学研究科修了(経営学修士/専門:リーダーシップ開発)。国際コーチング連盟(ICC)認定プロフェッショナルコーチ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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