映画秘宝セレクション 刑事コロンボ読本

町田 暁雄【編】

洋泉社（2018/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 317p／高さ 19cm
• 商品コード 9784800316301
• NDC分類 778.8
• Cコード C0074

出版社内容情報

生誕50年！『刑事コロンボ』初の「本格」研究本！番組の誕生から追っていくことで初心者にもわかりやすく、ミステリ評論家のディープな考察や、コロンボファン驚愕の事実も満載で、マニアも満足できる一冊です。★1974年日本での大ブーム　コロンボの伝道師・石上三登志。　ノヴェライズブームを作った二見書房　コロンボを語る横溝正史、手塚治虫、他　★その後の影響作品　『古畑任三郎』三谷幸喜特別インタビュー！！　コロンボに先駆けた倒叙作家・鮎川哲也検証と、鮎川版コロンボ『チェックメイト78』　「福家警部補シリーズ」大倉崇裕インタビュー他

内容説明

なぜコロンボは日本でこんなにも愛されているのか？１９７４年、日本で社会現象を起こすほどのブームとなり、いまも作家たちに影響を与え続けるコロンボ。その知られざる魅力と、熱狂の時代についての検証。『古畑任三郎』三谷幸喜、「福家警部補」シリーズ大倉崇裕ら、コロンボの影響を受けた作家たちの特別インタビューまで。コロンボ研究の第一人者による、コロンボ中毒者のための研究本！

目次

第１章　『刑事コロンボ』の骨格（名犯人登場！―倒叙ミステリの系譜；『ネーム・オブ・ザ・ゲーム』と『刑事コロンボ』―あるいはＴＶムーヴィーの“凱旋”について　ほか）
第２章　『刑事コロンボ』ＮＨＫ放映の時代（『刑事コロンボ』１９７４年の大ブームを考える；コロンボ１９７４座談会）
第３章　『刑事コロンボ』のノベライズ（小説版『刑事コロンボ』刊行の流れについて；鼎談　ノベライズ『刑事コロンボ』の時代）
第４章　『刑事コロンボ』の影響と後継作品たち（日本で普及した倒叙ミステリドラマ；鮎川哲也の倒叙短編と『チェックメイト７８』―本格ミステリとしての『刑事コロンボ』　ほか）

著者等紹介

町田暁雄［マチダアケオ］
１９６３年生まれ。東京都大田区出身。編集・ライター。『刑事コロンボ完全捜査記録』（宝島社）で監修とメインライターを担当（第７回本格ミステリ大賞研究・評論部門ノミネート）。同人誌『ＣＯＬＵＭＢＯ！ＣＯＬＵＭＢＯ！』を主宰（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[へくとぱすかる]

絶大なブームをもたらした「刑事コロンボ」は、戦前からの倒叙ミステリが、テレビという場で大きく開花した、まさに記念碑。数多いエピソードをできれば全話見たい！　横溝正史もコロンボファンであり、貴重なインタビューも再録。アメリカでのスタート時から、日本での受容史まで、一気に読ませる好資料。いやいや50年目の記念すべきメモリアル・ファンジンと言うべきだろう。

2019/01/30

[kokada_jnet]

１９７４年の日本における刑事コロンボ・ブームが、海外ドラマやミステリ等の世界をはるかに超えて、お茶の間にまで広がる、いかにすごかいブームだったかを、詳しく書いているのが、面白い。私は当時は子供で、リアルタイムの記憶がないのだ。

2019/04/14

[anne＠灯れ松明の火]

新着棚で。本当にコロンボが好きな人が多いのだということを実感させられる本だった。我が家も大好きで、放映されると、何度でも観てしまう。最近も、ベスト20を毎週楽しみにしていた。影響を受けて書かれた「古畑任三郎」の三谷幸喜さんや「福家警部補」の大倉崇裕さんらの対談もあり、コロンボだけでなく、それらのドラマも観たくなった。

2019/04/14

[おさむ]

今年も残り2日となった2018年は、刑事コロンボの初放送から50年の節目の年でした。先に犯人がわかる「倒叙ミステリ」の魅力を日本に伝えたコロンボ。子どもの頃、NHKで夜楽しみに観てたなぁ。大人になってDVDセットを買った私も知らないトリビア満載のマニア本。ドリフの裏番組、野球中継の雨傘番組、ダメ中年の台詞はかなり意訳されていた、古畑任三郎を筆頭に多くのドラマに影響を与えた（太陽にほえろのヤマさんにまで！）、イケメンでない人が主役をやるキッカケになった‥。かなわぬ夢ですが、新作が観たくなりました。

2018/12/30

[kei-zu]

動画サブスクで、シネフィルWOWOWプラスに加入し、さあて豊富なハリウッド名作をと思いきや、見始めた「刑事コロンボ」沼にずっぽりはまっています。本書でも言及がある二見書房のノベライズは、中学校の図書室にあり、夢中になって読んだ覚えが。 サブスクの「コロンボ」は、まだ鑑賞半ば。しばらく楽しめます(^x^)

2022/09/23