出版社内容情報
多くのベストセラーをもつ著者が送る「春秋戦国時代」について、通史、人物から名言、史記まで、これだけで理解できる一冊。
内容説明
「五覇」「七雄」による群雄割拠、乱世を生き抜いた勝者と権謀術数に敗れた敗者、のちの世に多大な影響を与えた諸子百家の思想、大国が登場する契機となった社会変革、そして秦による中華統一。複雑だけどおもしろい、中国史上最大の変革期が一気にわかる。
目次
第1章 春秋戦国時代を理解するための基礎知識(中国王朝の誕生―殷周興亡と文明発祥の地・中原;最高権力者の称号―天子と皇帝の思想 ほか)
第2章 諸侯を従える春秋五覇の時代(前770―周王朝の東西分裂と諸侯の登場;前679―斉の桓公、最初の覇者となる ほか)
第3章 戦国七雄による領土拡張戦争(前403―魏、戦国の七雄で最初の覇者となる;前392―田氏による斉の乗っ取り ほか)
第4章 秦による統一戦争(前241―秦の宰相・呂不韋と『呂氏春秋』;前230―六国平定への道 ほか)
資料編
著者等紹介
渡邉義浩[ワタナベヨシヒロ]
1962年東京生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程修了。文学博士。現在、早稲田大学文学学術院教授。三国志学会事務局長。専門は古代中国思想史。研究書、翻訳書から一般書まで多くの執筆を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アカツキ
12
春秋戦国時代の入門書。まず思ったのが、勢力地図を見て「あ、春秋戦国時代って春秋・戦国時代なんだ」ということ。そこからか!という感じだけど、そこからの私でも楽しめた。特に美女が出てくる話が好き。ノーリアクション美女の笑顔を見たいがためにやり続けたことがもとで国が滅ぶとか、そこまでアホになれるのかという節度のなさがいいなぁ。2021/12/19
さとうしん
5
コンパクトにまとまった春秋・戦国時代の解説本。戦争、人物、関連の故事成語、社会、文化、思想などが手軽に理解できる作りになっているが、おそらく年表の年代比定も含めて多くの研究を参照して書かれたはずで、主要なものだけでも参照した研究を挙げるべきだった。具体的には、東遷の部分で清華簡『繋年』を参照して算出した年代にその旨説明がない点などに疑問を感じる。2018/09/06
a6
0
中国の歴史の中にあるいくつかの重要な過渡期のうち最初の「春秋戦国時代」のことがわかる一冊2021/02/16
蜘蛛切
0
キングダムや項羽と劉邦は読んでるから秦の統一辺りからそれ以降の内容はすんなり入ってきたけど、それ以前の内容はあまり入ってこないので全部読むのはやめておきました。2020/09/27