神隠し―現代怪異譚集

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800315274
  • NDC分類 147
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本書は、「神隠し」を基本テーマとしながら、そこから派生する「民俗学」「怪異」「事件」「怪奇現象」「UMA」を採り上げるオムニバス。●消えた子どもたち――幼児神隠し事件と失踪多発国家日本の真実●狂気に魅入られた謎の事件――広島一家4人神隠し事件●恐怖の都市伝説――東京某所の地下で「消える」男たち●謎多き「UFOゲームディレクター」失踪事件の怪●「ボディを透明にしろ!」――“神隠し”を実践した関根元の執念と後日談●「神隠し」と「北朝鮮拉致事件」の知られざるシンクロニシティ●茨城県で起きた「人体消滅事件」の怪●東京都内で起きた「線路から人が消える」事件、ほか。執筆は、小池壮彦、田中康弘、吉田悠軌、ほか。

内容説明

人が…車が…遺体が消える―怪異の名手たちが放つ、不可解で、恐ろしく、奇っ怪な話の数々。異界への入り口は、あなたのすぐそばにあるのかもしれない…

目次

『山怪』と「神隠し」(田中康弘)
都会で起こる“神隠し”の恐怖(平山夢明)
“人体消滅”というミステリー(小池壮彦)
禁断の地―「田代峠」の怪(黒木あるじ)
鉄道神隠し事件(吉田悠軌(とうもろこしの会))
宇宙仙境奇譚―「神隠し」と異星人誘拐を結ぶ異次元コード(濱田政彦)
神隠しをするのは「神」に非ず(黒史郎)
「六部殺し」と「神隠し」(天歳真文)
広島一家4人“神隠し”事件の謎(朝倉喬司)
一度入ったら、帰ってこれない“山中の異界”(朝倉喬司)〔ほか〕

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年、神奈川県出身。「デルモンテ平山」名義で、数々の映画・ビデオ批評を執筆。1993年『新「超」怖い話』で本格的な執筆活動を開始。1996年『SINKER 沈むもの』で小説家デビュー。2006年、短編「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞短編賞、2010年『ダイナー』で日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞を受賞

田中康弘[タナカヤスヒロ]
1959年、長崎県佐世保市出身。フリーランスカメラマン

小池壮彦[コイケタケヒコ]
1963年、東京都出身。作家・ルポライター。歴史上の事件を通じて日本の暗部と宿命にメスを入れている

黒史郎[クロシロウ]
作家

黒木あるじ[クロキアルジ]
怪談作家・小説家。1976年、青森県出身。2009年『幽』主催の怪談実話コンテストにおいて「ささやき」で特別賞を受賞。2010年『怪談実話震』(竹書房)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ma-bo

88
ライターやジャーナリスト、作家が「神隠し」をテーマに様々な切り口から考察しまとめた一冊。オカルト、伝記、都市伝説的な内容もあれば、犯罪や事件が関わっている(もしくは関わっていると推測される)事例、子供の失踪事件等現実的な考察もありバラエティー豊かな内容。飛び込んだはずの人が消える説明のつかない人身事故とネットに書き込まれる様々な異界駅。鉄道の駅にまつわるニュースにもなった現実世界の不思議と、オカルト寄りの異世界。コインの表裏の様な記事はなかでも興味深かった。2023/03/01

HANA

72
執筆陣の面々から実話怪談と思い込んでいたが、実際はそれぞれの立場から神隠しに触れたものであった。オカルト的なものもあるのだが、それも一部を除いては事件現場や怪談スポットのルポに収斂されているような気がする。一部マジで語っている人いるけど…。それと対を成すようになっているのが犯罪系なんだけど、もう圧倒的に生臭いというか何と言うか。圧巻の平山御大はじめやや陰謀論が入っているものの読み応えがありすぎる小池壮彦やバラバラ殺人の系譜を追う高橋ユキ等、人間の悪意がこれでもかと込められて、こちらまで当てられそうでした。2020/01/06

キンモクセイ

59
霊的な神隠しよりは陰謀、事件性の強い“神隠し的”な話が多い。平山夢明さんの都会編では興味深い話がある。都会の神隠し=殺人事件。しかもキンキンに凍らせると切断しやすいらしい。必要なのは、チェーンソーと業務用冷凍庫。所謂コンクリート詰めはNGらしい。固まっているようで中の人間は固まらない。なるほどね。山での神隠しは謎に包まれている。狐がとか天狗がさらったなど言われたりする。山は海のように深く怖い場所という。何か視えない山の力があるのかも。忽然と姿を消した場合、昭和の時代あの国が関与したかもという話は有名。2020/04/05

眠る山猫屋

47
様々な人間消失をライターたちが語る。平山夢明先生なんかも参加しているが、実話怪談とかではない。怪談より怖いけどねw 誘拐とか拉致、単なる失踪。人が消える要因は幾つもあるが、“神隠し”としか云いようのないケースもある。現代でも40秒間目を離した隙に消えてしまった子供の案件など、神隠しとしか表現しようがないが、視点を変えると(例えば政治的な力が働いていた、とか)様々な可能性が考えられる、のかも知れない。他にも都市伝説の『無人駅』や殺人事件による死体処分といった人体消失の可能性も語られていたりする。怖い~。2024/04/01

鷺@みんさー

41
ざっくり「オカルト系」と「犯罪隠蔽系」に別れる。おおむね面白かったけど、やっぱり平山夢明氏が頭ぬっ個分くらい突き抜けまくってるな。これを読むだけでも価値ありかも。2019/11/21

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