出版社内容情報
元日本代表にして、世界の数々のクラブを渡り歩いた戸田和幸の解説者としての思考を公開。そこには、サッカーを深く理解し、より楽しむための数多くのヒントがある!
内容説明
元サッカー日本代表の“つぶし屋”戸田和幸が切り開いた新たな境地「ピッチ上で今、何が起きているのか」その答えは、彼の「解説」の中にある―!
目次
サッカー解説者とは
解説者の準備
18年のプロサッカー人生
解説者の現場
解説者の苦悩
解説者の進化
解説者の監督論
解説者の戦術論
解説者の選手論
解説者の審判論
解説者が抱く危機感
解説者、指導者となる
著者等紹介
戸田和幸[トダカズユキ]
1977年、東京都出身。桐蔭学園高を卒業後、清水エスパルスに加入。2002年ワールドカップ日韓大会では守備的MFとして4試合にフル出場し、ベスト16進出に貢献。その後は国内の複数クラブ、イングランドの名門トッテナム、オランダのADOデンハーグなど海外でもプレー。13年限りで現役を引退。プロフェッショナルのカテゴリーで監督になる目標に向けて、18年からは慶應義塾大学サッカー部のコーチに就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
36
ワールドカップや英プレミアリーグの解説で活躍中の戸田和幸の2018年著書。解説者として他の方と異なり得点に至る前のプロセスを丁寧に説明してくれる有難い存在。選手時代と結びついていなっかったが赤いモヒカン頭と書かれていて記憶が結びついた。英国プレミアリーグ挑戦したことは初耳も。個人的にはハリルホジッチ監督のやろうとしているサッカーは好きで解任にはガッカリしたが、監督が推める1対1の守備は現実的でないというのが戸田氏の意見。成る程の部分は有り。独戦の本田圭佑の解説も感心させられたが、戸田氏解説ももっと見たい。2022/11/25
yyrn
22
これがあの赤モヒカン野郎なのか。02年の日韓W杯でハードな守備が身上の(うち一つは絶対にPKものの)戸田選手の印象しかなかったので、こんなにも深くサッカーのことを考え続けていたのかとただただ驚いた。経験に頼らず、常に頭を働かせて次の展開を考える。それを続けてこられたからこそ短期間でサッカー通も認める解説者になれたのだろう。う~ん、あのモヒカン野郎がここまで大人になれるのか。夜、コンビニ前でたむろしていたような不良が(妄想です)いつの間にか立派になって颯爽と大通りを歩いているような清々しさを感じた。2018/11/28
さっちん@顔面書評
19
元サッカー日本代表で現在はサッカー解説者として活躍されている戸田和幸さんの著書。 サッカーはチームスポーツで複雑だからこそ、美しいと言うサッカー愛に満ちた本です。 中身をよく確認せず、戦術的な話が書かれていると勝手に思い込み購入しましたが、もっと大きな視点でサッカーについて書かれている本でした。 監督や審判、メディアの報道姿勢についても戸田さんなりの考えがまとめられています。非常に興味深かったです。 指導者として歩みだされているので、今後の活躍に期待したいと思います。2019/09/11
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18
日韓W杯の頃、友達とサッカー実況ごっこをやろうとなった時に「解説者ってアレでしょ?そうですねとか、いいシュートですねって言う人」という友達の言葉に内心、違和感を覚えた。(えっ、それが解説か?でも確かに、言われてみればそんな感じかも...)▼当時に代表選手だった人達が、近年では次々と解説者に。しかし、戸田さんは「相槌係」でも「感想係」でもなく、しっかりと目の前の試合を解き、説いている。NHKの原稿解説、注目選手、そして「転載事件」...ピッチ内だけでなく、その外側、そして自分自身に向ける目も鋭い。2018/11/03
ふろんた2.0
15
現役時代を知っていると、こんな解説者になるなんて思いもしなかった。スタジアム観戦がメインだけど、解説も注目してみようかな。2019/04/27