出版社内容情報
黒澤映画だけではない!アメリカをはじめ世界の人々に衝撃を与え、「世界のミフネ」と呼ばれた男・三船敏郎のすべてを貴重資料で読み解く研究本。『世界のミフネと呼ばれた男』展(渋谷東急)では、書籍・DVD等の物販が好調で、海外のドキュメンタリー映画『MIFUNE: THE LAST SAMURAI』が5月に日本公開、さらにはスピルバーグの『レディ・プレイヤー1』にも登場(CG)するなど、再度その仕事が脚光を浴びている三船敏郎の仕事を振り返る一冊。三船プロダクションと、世界のミフネ展実行委員会等の協力を仰ぎ、貴重資料と証言、三船敏郎の演じてきた映画・キャラクターを全解説する。
内容説明
生誕100年へ向けて、スチール300点、未発表写真、新発見資料を結集して贈る全世界待望の三船映画研究書決定版!剣豪、軍人、盗賊、船乗り、柔道家、野球選手に運転手…アクションからメロドラマまで出演作全153本を完全網羅!
目次
1 映画スター誕生
2 三船映画と「七人の監督」
3 映画を創った男たち
4 三船プロダクションの軌跡
5 永遠のサムライよ、さらば
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まんだよつお
3
1997年に77歳で亡くなった三船敏郎は、生涯に約150本の映画に出演した。その全作品を網羅した労作がこれ。黒澤明をはじめとする多くの映画監督との共闘を通し、役者三船の全貌を明らかにするとともに、個人プロ経営者として映画製作に尽力したプロデューサー三船の姿も描いている。ぼくにとって「映画俳優」と言えるのは、この人をおいて他にいない。2018/12/06
tkm66
2
いや〜、面白かった!一気に読んだ!久しぶりに〈『映画秘宝』魂〉を感じた!¥4.000-は高くない!ただ通勤には重かった。2018/09/07
Gen Kato
2
よくぞ出してくれました、世界のミフネの詳細なフィルモグラフィ&解説本!(超嬉) 黒澤、稲垣の巨匠作・代表作だけじゃなく、DVDで観られる映画はみんな観たくなる(けど、あまり多くない(悲)2018/07/29
kaz
0
はじめにの「三船敏郎ほど過小評価されている偉人をほかに知らない」という出だしには驚いたが、黒澤に対する評価と比べるとそう言えるのかもしれない。それにしても、やはり三船は素晴らしい。三船あっての黒澤、黒澤あったの三船だろう。三船でなければ、七人の侍も羅生門も赤ひげもイメージできない。また、黒澤映画以外の三船の様々な顔、演技にも驚いた。男は黙ってのイメージが強いのだが、よく考えると1941にも出演していたし、滑稽な味も持っている人なのだ。 2018/11/15
コマンドー者
0
大判でかなり分厚い仕様で、三船氏の全出演作品の紹介とバイオグラフィーなどで構成されている。 前書きでも書かれているが、世界の三船そのものを取り上げた本は黒澤監督本の多さと比べるとあまりに乏しいので、その意味でも意義のある一冊と言える。2018/10/18