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おにぎりと日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800313409
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0276

出版社内容情報

おにぎりを見れば、地域がわかる!日本人にもっともなじみ深い食品であるおにぎりだが、その特徴は、地域差が極めて大きい点だ。形一つとっても、三角形以外に、丸形、俵型など多くがあり、それぞれに歴史的由来がある。多様な具に関しても同様。つまり、おにぎりを見れば、その地域性を理解できるのだ。日本中、いや世界中のおにぎりを食べつくした「文化地理学」のプロフェッショナルが、おにぎりから地域性を紐解いていく。

内容説明

おにぎりには、日本の歴史と風土が凝縮されている!弥生時代の神事に発したおにぎりは、動乱の戦国時代に全国に広がり、江戸時代に大衆食となった。近代に入ってからは富国強兵政策のもと、大日本帝国の兵士たちを支えた。日本史の背景には、常におにぎりがあったのだ。同時におにぎりは、無限ともいえるバリエーションを持つに至った。関東、関西、東北では、おにぎりの形も、具も違う。だが、それはなぜだろうか?日本人のソウルフード、おにぎりの謎に迫る!

目次

第1章 おにぎりの歴史(聖なるおにぎり;おにぎりは大陸からやってきた!? ほか)
第2章 日本文化としてのおにぎり(おにぎりと宗教性;「むすぶ」 ほか)
第3章 おにぎりと地域性(「おにぎり」をなんとよぶ?;「おむすび」の登場 ほか)
第4章 おにぎりの未来(新しい具の登場;なぜツナマヨおにぎりは成功したか ほか)

著者等紹介

増淵敏之[マスブチトシユキ]
法政大学大学院政策創造研究科教授、コンテンツツーリズム学会会長、文化経済学会“日本”理事長など公職多数。1957年、札幌市生まれ、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、学術博士。NTV映像センター、AIR‐G’(FM北海道)、東芝EMI、ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て現職。専門は文化地理学、経済地理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

40
確かに、おにぎりは宗教色があったんだろうと思った。日本人にとって、白米、あの形はそうなんだろうと。それが、今のような位置づけになった歴史を知らなかったので、目からうろこ。形についえは、コンビニの影響であるとは、気づかなかった。おにぎりとおむすび。伝統、文化、風土が相まって、今の形であり、味である。おにぎりがあると、ついつい、たくさん食べてしまうのは、何故なんだろう?2018/12/01

22
2014年秋に横浜の博物館でおにぎり展を見に行ったよなあとこちらも。もう5年前か。こちらの本だとおにぎりの具材は承久の乱のときの鎌倉方が梅干し入りを食したという記録が初めて。…M子が握ってたら怖い。真珠湾の瑞鶴ではきんぴらごぼう沢庵昆布の具。ミッドウェイの霧島さんは五目ご飯。武蔵さんは梅干しとおかか。著者は兵たちを楽しませたとあったけど、そんな余裕はないべな…。お雇い外国人のベルツはおにぎりのみと肉のみで三日間車夫に過ごさせ、比較したところ、肉のみだとハンガーノックで低血糖になり、倒れちゃったそうな。 2019/06/16

けいこ

17
おにぎりが食べたくなりました。2019/01/13

HMax

16
おにぎり大好き!! 日本人一人あたり50個/年もコンビニで買って食べている。そのおにぎりも今では77.5%が三角形。小さいときは俵型のおにぎりが普通だったけど、お弁当のふにゃふにゃが嫌だったので、味付け海苔のパックを持って行ったのが懐かしい。江戸時代の握りずし、今の倍あったそうで、それを半分に切って食べた。その名残で、1貫というのに二つのおすし。2018/04/30

ようはん

11
おにぎりの歴史や地域性について色々と幅広く紹介した本。遺跡から出土した古代のおにぎりが神事に使用されていた可能性があった事や承久の乱の時点で梅干し入りのおにぎりが登場していた事実は興味深かった。2019/06/11

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