歴史新書
時代劇の「嘘」と「演出」

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800313072
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0221

出版社内容情報

本書は、著者が「週刊ポスト」において、2年にわたって連載したコラム「時代劇を斬る!」を加筆修正してまとめたもの。「時代考証」を中心とした視点から、「時代劇」を見ていく。その中で、「時代考証家」と呼ばれた人たちに光を当て、その功罪も論じる。本書で扱う作品は、テレビ時代劇、時代劇映画、時代小説、マンガ、特撮作品など多岐にわたる。すぐれた時代劇とはどんなものか。史実とフィクションのバランスに葛藤しながら、両者がうまく交差する地点を見つけたい、という著者の歴史と時代劇への愛に溢れる内容。

内容説明

時代劇狂の歴史編集者が綴る、偏愛的時代劇論!時代劇をみて、「時代考証がなってない」という批判はもちろん無意味ではない。しかし、史実を押さえて時代考証をしっかりやれば、面白い作品ができるかと言えば、そんなことはない。真実を追究する歴史学は犯すことのできない固有の価値を持つし、歴史を扱うフィクションにも、エンターテインメントを追求する絶対の自由がある。ならば、その両者が交差する地点にこそ、時代劇の理想の姿があるのではないか。本書は、時代考証という「視点」から時代劇を眺め時代劇とは何か、なぜ日本人は時代劇を愛してきたのか、これからも時代劇は続くのか、そんな問いかけにこたえるヒントを探る。

目次

第1章 時代考証が支えるNHK大河ドラマ
第2章 時代劇黄金期の考証家たち
第3章 歴史小説家の功罪
第4章 新しい時代考証を求めて
第5章 時代劇復興の牽引者たち
第6章 これもまた時代劇
第7章 特撮時代劇の系譜

著者等紹介

安田清人[ヤスダキヨヒト]
1968年生まれ。明治大学文学部史学地理学科で日本中世史を専攻。新人物往来社で月刊『歴史読本』や書籍などの編集に携わり、現在は編集制作会社「三猿舎」代表。歴史関連メディアの編集・執筆・監修などを手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Atsushi Kobayashi

9
これはちょっと今ひとつ。Web記事をみているみたいで、本としての利用価値はないかと。2017/09/05

ヴァン

6
 時代劇、歴史劇の考証を解き明かしながら、映像にこめられたリアリティの問題を楽しく解説する。マンガや特撮ものにも言及する。2024/10/13

getsuki

6
週刊誌連載を書籍化したものなので、ひとつひとつの記事は短い。大河ドラマから往年の時代劇やるろ剣まで幅広く網羅していることで、時代劇の歴史を感じることができるのは面白い。加筆増補版とか出たらまた買っちゃいそう(笑)2017/10/23

spike

4
時代小説、歴史小説、時代劇ドラマ、映画への愛が溢れる一冊。といっても、時代考証というキチンとした枠組みから論じていく。のだが、だんだん興が乗って、時代考証を絡ませた朝ドラといえばということであの名作「純情きらり」を取り上げたかと思えば、「タイムハンタースクープ」、時代劇マンガ、果てには「赤影」「変身忍者嵐」から入った特撮モノ、戦隊ヒーローへと話が広がりまくり、どうするのかと思ったら「るろ剣」で締める。お後がよろしいようで。面白かったー。2017/11/13

あけの

3
時代考証とそれに混ぜるフィクションについて面白かった♥️2020/06/14

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