出版社内容情報
江戸幕府が開かれた慶長期、町奉行所はヒマで、時に訴えがあると、奉行は茶臼をひきながら訴訟を聴いたという。それが200年後には訴訟件数が100倍となった。本書では江戸時代の大量で多様な犯罪記録のなかから、現代の私たちにも関心が深いと思われる諸事件の関係者と時代背景を追ってみる。なお、本文で扱う犯罪にはできるかぎり、現在の刑法では、どういう刑罰が適用されるかも付す。
内容説明
大江戸八百八町を揺るがした数々の犯罪。現代に横行する犯罪のほとんどは江戸時代にもあった。児童虐待、セクハラ接待、ゲス不倫、経歴詐称…伝説の大泥棒事件から呆れる珍事件まで、どのような犯罪が起き、その裁きはいかに行なわれていたのか。拷問、処刑の希少な図版を満載、見てわかる江戸の犯罪判例!
目次
1章 江戸のお裁き事情
2章 武士の事件簿
3章 江戸の重犯罪(金蔵破り・強盗;こそ泥・スリ・恐喝;詐欺;博奕;殺人;放火)
4章 性をめぐる罪と罰(密通;心中;婦女暴行;売春;離婚;女犯)
5章 町暮らしのルール(江戸府内;江戸以外)
著者等紹介
丹野顯[タンノアキラ]
1940年、東京都生まれ。作家。東京教育大学(現・筑波大学)文学部卒業。月刊誌・百科事典などの編集者を経て文筆活動に入る。専門は江戸庶民の生活史・精神史を中心に執筆。淡野史良の筆名でも著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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