出版社内容情報
大阪「高低差」第二弾。前作は上町台地と大阪都心部を中心だったが、続編は都心近郊エリアを中心に構成。住宅地として人気がある北摂エリアを中心に、京都、奈良、兵庫との境界線付近も視野に入れ、より広域に大阪の地形の魅力を掘り起こしていく。京都や奈良がゆるやかな盆地になっている理由や、大阪の地層の話、畿内に点在する寺内町や城跡について解説。都心エリアで地形的に面白いスポットも紹介。
内容説明
タモリさんを案内した地形歩きの達人の第2弾!さらなる凹凸を求めて小探検へ!豊中、茨木、守口、枚方、高槻、岸和田、富田林、交野、尼崎…見て楽しい、歩いて楽しい、14エリアの3Dマップ付。
目次
1 大阪の広域地形の魅力 高低差概論(大阪の古層を辿る;中世から近代の高低差;地形散歩という名の小探検)
2 大阪の高低差を歩く 広域編(北摂の高低差;古代との対話;微高地を辿る;城と寺内町の高低差)
著者等紹介
新之介[シンノスケ]
1965年大阪市淀川区生まれ。本業は広告会社のクリエイティブ部門に所属。2007年よりブログ「十三のいま昔を歩こう」を運営。十三にとどまらず、大阪全域の歴史や町歩きレポートを執筆。2013年、大阪高低差学会を設立。大阪の歴史と地形に着目したフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
loanmeadime
14
正編と異なり、広域編では大阪平野縁辺部が取り上げられます。そうなると、高低差だらけで、微地形の楽しみは若干薄れますが、その分地形が形成される過程の話も多く、それはそれとして楽しかったです。表紙の高低差の低の字辺りに見える豊中の直線的な地形は、縄文海進の頃の波食崖だそうですが、グーグルストリートビューで見ると確かに坂が連続して現れます。こういうのも下知識がないと気付かないでしょうね。池田の古称を呉服(くれは)の里というそうですが、調べてみると、画人の呉春の名はそれに由来するそうです。2023/02/27
六点
5
大阪市は東京区部に比べると、豊中市と吹田市を併せてやっと面積が匹敵するくらいになるくらい狭いが、府下、大阪平野の縁まで視野を広げると地形が面白く、また、歴史も圧倒的に深い。この素晴らしさは大阪人はもっと知ったほうが良いですねえ。まっ平らと思っていた尼崎が、大阪平野形成の歴史を物語る浜堤列を残していたのは驚きでした。はあ、早くAndroid版「スーパー地形」が開発されないかねえ…。2017/11/03
京橋ハナコ
3
楽しかった。思った以上に古墳があるんだなあと思いました。大阪南部は古墳が多いのは知っていたけど、北部にもあるんだと知りママした。2022/07/10
乱読家 護る会支持!
3
大阪の高低差を楽しむ。 丘陵地の縁を巡る豊中。断層と地溝帯を楽しむ箕面。星降る伝説の交野。王家か眠る谷と二上山。海岸線と砂州列を巡る尼崎。古墳群と高槻城。天王山と男山。河岸段丘と富田林寺内町など。。。 アスファルトの高低差は、これから辛いよ、、、2018/04/22
dungeonn
1
★3 写真見て楽しみました。2023/06/12