内容説明
世界の都市のなかでも有数の地下鉄網をもつ東京。網の目のように張り巡らされた路線は複雑に絡み合っている。さらに郊外を走る他社線との相互乗り入れという、日本独自の方式で路線網を形成してきた。昭和初期に、東洋初の地下鉄として開業してから九十年、この複雑な路線網がどのようにつくられてきたのかを振り返る。
目次
第1章 東洋初の地下鉄・銀座線―開通ものがたり(通勤者が激増していた戦前の東京;地下鉄の父・早川徳次の奮闘;初めての地下鉄工事・その工法と苦労 ほか)
第2章 東京の地下鉄をつくる!―路線網の広がり(丸ノ内線にはなぜ地上区間があるのか?;オリンピックにあわせて建設された日比谷線;軟弱な地盤を克服して開通した東西線 ほか)
第3章 駅と路線に隠された秘密(戦前の地下鉄建設の歴史を物語る赤坂見附駅;地下鉄だけの巨大ターミナル大手町駅;たび重なる拡張で「迷宮」となった新宿駅 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fukuya
1
新しい路線ほど網目を通す工事になるだろうし、大変なんだろうなあ。2019/07/21
インテリ金ちゃん
0
東京の地下鉄の歴史が一望できた。コスト削減のため地上に顔を出していたとは...2017/12/17
kapi
0
普段乗っている地下鉄だが知識はないので気になって読んでみた。最初の鉄道開通にまつわるエピソードから各路線の建設時の話まで知らないことも多かったので楽しめた。 特に銀座線が昔から自動改札、自動ドア、ATSがあったとは。(ただ銀座線のあの暑苦しい感じはどうにかなりませんかね。。) ともあれ各路線に関わった方お疲れさまでした。 2017/04/30
Naoki Maeda
0
地下鉄の歴史が路線ごとにまとまっているので、知識を身につけるのはうってつけです。 幻の新橋駅は知っていましたが、表参道と池袋はまったく知りませんでした。地下鉄に興味のある方にはお勧めです。2017/07/18
Tatsuhito Matsuzaki
0
昔、「地下鉄の電車はどこから入れたか?それを考えてると一晩中寝られなくなっちゃう❕」という漫才が流行りました。 それとは全く関係なく、東洋初の地下鉄が上野~浅草間を走って九十年、東京の複雑な地下鉄路線網がどのようにつくられたのかを紹介しています。 加えて「東京の地下に消えた駅」「地上十数メートルの高さにある地下鉄駅」「決して路線図に載ることのない路線(留置線、短絡線、引き上げ線)」など鉄道愛好家にはお馴染みの情報も掲載されています。2017/05/20