内容説明
彼女たちはなぜ風俗嬢として生きるのか―そして、男たちはなぜ、彼女たちを求めるのか―逞しく生きる、高齢者風俗嬢たちの真実。高齢化社会・ニッポンのリアルな断面！
目次
第１章 彼女たちがセックスワークを選んだ理由
第２章 セックスワークを楽しむ超熟女たち
第３章 超熟女たちの事情
第４章 ７０代の「ナンバーワン」ソープ嬢
第５章 男たちはなぜ、超熟女を求めるのか
第６章 超熟女たちに悲壮感はない
第７章 いくつになっても女として見られる喜び
著者等紹介
中山美里［ナカヤマミサト］
１９７７年、東京都生まれ。編集プロダクション株式会社オフィスキング所属。高校卒業後、土方巽記念アスベスト館でダンサーに。その後、司法書士事務所、出版社アルバイトを経てフリーの編集・ライターになり、２００７年オフィスキング設立。性風俗やアダルト産業、性の健康、女性の生き方などを中心に雑誌、ＷＥＢで取材・執筆（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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澤水月
31
大岡越前の母の言う通り灰になるまで！貧困の問題も視野に入れ豊富な実例で論じ、いざとなったら・歳を取っても…と元気にさせてもらえる（ちな今に始まったことでなく昔から高齢者も営んでいた。以前読んだ法医学書で高齢女性遺体から体液、強姦で調べようとすると夫が「昨晩可愛がりまして…」と打ち明けるケース多かったそう）。ただSEXワークを上げるため時給幾らのパート女性下げ…特に有名少年事件特定できる形で遺族に鞭打つ書き方だけは絶対承服しがたい。せめてぼかし一般例化できなかったものか、全体素晴らしいのでそこだけ実に残念2017/02/25
中野（racoon）
11
★★★★☆ 取材対象の女性たちは高齢者風俗嬢の中でも上のほうに属するような人たちばかり、リアルかと言われると偏っている。でも男性が若い女性ばかりを求めるわけではないという部分には妙に納得。若い頃は弱弱しく病んだ雰囲気の女性でも顔が可愛ければチヤホヤされるけど、そのまま暗いオバサンになってしまうと厳しい。男性も、自らが年々死に向かい生命力を失いつつあることに無意識に気付いていて、生命力ある明るくたくましい女性を求める気持ちが強くなるのかなと思った。ウシジマ君の杏奈のとこでも明るい女がいいとか言われてたしな。2020/04/16
n75
8
ものすごい偏向した内容だったなぁ。高齢者になっても風俗で働けば大丈夫！みんな楽しく充実して働いてるしやりがいもあって最高！お金ももらえるし女としての自信も復活する！という論旨に徹底していて、いやいやいやいや、それはある一面としてはあるかもしれないし、差別されてるそういう職業の人を掬い上げる一助にはなるだろうけど、みんながみんなそれでハッピーになれるわけでもないでしょうよ…と、最後までマイナス描写が全くなくて逆に怖くなった。2017/04/03
Mikarin
8
60代はもちろんのこと、70代、そして80代(!)でもお客がつく(!)そうだ。100人の男性がいれば100通りの好みがあるということか…シングルマザーで公団に住み通常の仕事をして子供には家計が苦しいので定時制高校に進ませる場合と、こういう仕事で子供を大学まで進ませるケースの比較が出てくる。一概にどちらが良いとは言えないが身につまされる話だ。2017/01/18
モスラ
6
著者の良識と常識を疑う。たとえば、伝説の高齢者風俗嬢にお店を通じて取材を断られているのに、男性の友人に客として潜入してもらい、彼から聞いたことをそのまま書いている。性的なこともすべて本人の許可無く晒されているけれど、これはいいのか。あまりにもあたりまえに書かれているのでこういう業界では許されているのかと思ってしまう。また、高齢のAV俳優にインタビューしたとき、加齢臭が妊娠の身にはきつかったと書かれているが、取材させて貰っている立場なのにすごく失礼だし、敬意も感じられない。2017/04/17
