歴史新書y
ここまでわかった 本能寺の変と明智光秀

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  • サイズ 新書判/ページ数 239p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800310651
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0221

内容説明

どの「黒幕説」も史料上から決定的には成り立たないという前提に立ち、そこから議論をより進めるべく、変当時の時代背景や政治状況への理解を深めることができる17テーマを収録。犯人探しではないアプローチで真相に一歩近づく。

目次

第1章 最新論点!本能寺の変(光秀謀叛の契機は長崇我部氏にあったのか?;家臣団統制の矛盾こそが変の要因だった!?―再検証 光秀折檻事件;信長は「明征服」を実行しようとしていたのか?;信長は「天皇大権」を奪おうとしていたのか?―暦問題と変前日の「日蝕」;なぜ、嫡男信忠は二条城篭城戦を選択したのか?)
第2章 明智光秀とは何者か?(光秀家臣団の構成や出自はどこまでわかっているのか?;「逆臣」のイメージはいつできたのか?―捏造から実像へ;再起の契機となった「寺社訴訟」の記録とは?―新史料から見る光秀の実像;変後のことをどこまで考えていたのか?―山崎合戦への道;光秀をめぐる知られざる女性たちとは?)
第3章 変をめぐる周辺勢力と「その後」(なぜ、柴田勝家と惟住(丹羽)長秀は秀吉に先を越されたのか?
なぜ、足利義昭は京都へ復帰できなかったのか?
毛利氏にとって本能寺の変は天佑だったのか?
イエズス会は本能寺の変を画策実行し得たのか?
「石山」合戦後の本願寺・一向一揆と信長の関係は?
スペイン帝国は信長になにを期待していたのか?)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maito/まいと

27
光秀の書状が最近見つかったことで、少し再燃した「本能寺の変」解明プロジェクト(笑)というわけで改めて確認のため手にした1冊。改めて読んでいくと、光秀の人物像や周辺関係図など、事件周囲からの外堀埋めであっちこっちしていたんだなあ。何だか日本史研究のぼんやりリズムを垣間見た気がする(苦笑)史料が少ないのはわかるが、特定の人物や出来事に引っ張られるのではなく、総合的な分析をしてほしい。論を潰してばかりではなく、自然と頷ける方向に目を向けていく、そんなレベルに達しているはず、だと思うのだが・・・2017/09/24

黒猫

23
明智光秀は信長家臣団の中でも異彩を放っている。それは、出自がベールに包まれ(美濃出身説が有力だが)、貧困生活に耐えながら、(この当たりの境遇は秀吉と似通った所もあるが、光秀は名家出身なので身分は違う)気づいたら信長のNo.1の司令官として、近畿地方を治めていたところ。彼は信長に仕えながら、足利義昭にも仕え、信長の上洛の際にも京の仕来り、有職故実に優れていた点で主君を支える。そんな彼が突如、主君を討つ決断をした心中に何があったのか。本書は様々な視点から、本能寺の変に関わる事象を考察しており大変面白い。2017/01/18

Koichiro Minematsu

14
本能寺の変と言われるが、光秀にすれば人生の大勝負には違いない。どのような心境であったのかは非常に興味がある。様々な論考を取り上げ筆者の観点から述べられていたので良かった。信長に使える身として、長宗我部氏の取り次ぎを任されたが、信長の期待にも応えられず、長宗我部氏へも面目が立たないと、宙に浮いた光秀は、こうするしかなかったとしか言いようがない。己の意志に従った!2017/06/07

うしうし

5
早くに購入して、何編かを読了したが、何度も途中で挫折していた新書本。このたび、やっと通読した。*光秀妹で、信長側室であったという「御ツマ木殿」のことが、複数の論者に取り上げられていた。近年、研究者に注目された事象であるのか(?)。また、本書中の早島大祐氏の論旨は、その後、氏の著作(『明智光秀~ 牢人医師はなぜ謀反人となったか/2019)でも大きく取り上げられる。2020/06/15

こつ

5
稀代の裏切り者扱いの明智光秀。本能寺の変の原因は結局なんだったのでしょうか。色んな説があって、光秀側に感情移入したり信長側にしたり切なくなります。どちらにしてもそれぞれの正義があったのでしょう。2019/12/13

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