内容説明
TPPが必要とされる理由、中国が南シナ海を狙う理由、アメリカが脱中東を図る理由…世界の「いま」と「未来」は地政学で見通せ!「地政学」の重要性がわかる地図も50点以上収録!
目次
序章 より豊かな土地を求めて―覇権の変遷と戦争の歴史
第1章 アメリカ―最大のシーパワーを持つ「世界の警察官」
第2章 ロシア―不凍港を求める最大のランドパワー国家
第3章 ヨーロッパ―団結しきれない「半島」
第4章 中東―多くの火種を抱える世界の火薬庫
第5章 アジア―台頭する中国とアジア諸地域の地政学
第6章 日本―周辺国との関係から見る今後の戦略
著者等紹介
村山秀太郎[ムラヤマヒデタロウ]
1963年横浜生まれ。早稲田大学卒業。リクルート運営オンライン予備校「スタディサプリ」世界史講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キリル
8
現在の国際情勢について地政学の視点からその原因やこれからを予想し解説しています。歴史や地理単独では見えてこないことを政治・文化・気象などを交えた俯瞰的な視点でどうとらえるかを学ぶことができ、地政学とはどういうものなのか知るためには分かりやすくてよいと思います。ただ、読んでいてもう少し踏み込んでほしいと思うことがあったので、もう少しプラスアルファ的な要素がほしかったです。2016/11/11
くまくま
7
地政学の入門書としては非常に読みやすいものであるが、2016年発行ということで各国の連携・対立関係の変化が大きいため、精読する必要はない。2020/01/16
スダタロー
6
仕事とも関連するので、教養がてら読了。 地図好きの自分としては、歴史的事柄を地図上で整理する地政学は非常に興味をそそられる。 中東やアフリカは西欧諸国の植民地でその後の国境の引き方が非常に政治的であるから、一概に地理的問題といえないところがまた面白い。 そういった意味では日本は、政治的に引かれた国境線という意味合いは薄いからまだいいのかな。ただより沖縄の位置づけが自分のなかで曖昧になった。中国がシーパワーを持ち始めている今、沖縄の戦略的必要性をしっかり考えるべきですね。 2016/11/19
ののまる
6
ポイントは、ランドパワーとシーパワー。2016/10/19
のり
5
地政学についてもっと学ばなければならないのだろう。政治経済と密接に関わる地政学を島国にいるためか関心や知識があまりに私は疎かったこと。本書は大変解りやすく地政学的知見から各国の政治や外交の指針を裏打ちして解説している。大航海時代、列強進出を経て現在に至るクリミア併合、EU離脱、アメリカとイスラエル、中国の「赤い舌」など時事問題まで実にクリアに捌いている。アメリカとイスラエルの関係とパレスチナ問題についてはもっと他の文献にあたって理解を深めたい。時事理解で躓くことのある方は本書を一度当たってみてほしい。2019/08/04