出版社内容情報
呪いのビデオ、ホラー映画、モンド系映画までを心霊（系）ドキュメンタリー映像と位置づけ、解説する。
内容説明
呪い、心霊、怪談、残酷―さまざまなジャンルの作品を網羅した、恐怖映像ガイド本！すべての幽霊は心霊ドキュメンタリーである！
目次
第１章 呪われたビデオ（『ほんとにあった！呪いのビデオ』；『フロム・ザ・ダークサイド』 ほか）
第２章 心霊写真（『パラノーマル・アクティビティ』；『霊界からのメッセージ―恐怖の心霊写真』 ほか）
第３章 残酷映像（『ザ・ショックス４』；『血を吸うカメラ』 ほか）
第４章 心霊ドキュメンタリー（『邪願霊』；『世紀末の呪い 増殖』 ほか）
第５章 フェイクドキュメンタリー 対談・白石晃士（映画監督）×小池壮彦（フェイクドキュメンタリーという新たなジャンルの確立；別の世界を切り取ったものを見せられた感覚 ほか）
著者等紹介
小池壮彦［コイケタケヒコ］
１９６３年、東京都生まれ。作家・ルポライター。歴史上の事件の分析を通じて日本の暗部と宿命にメスを入れている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
56
ドキュメンタリー形式で作成されたホラー・心霊映画を紹介した一冊。心霊写真や残酷映像、そして心霊ドキュメンタリーと分けられているものの、通底しているのはあちらをこちらで捉えようとしているその手法。まあ中には完全に割り切っている作品もあるけれども。特筆すべきは心霊ドキュメンタリーの章における七十年代からの流れの分析。その頃の雑多感と比べると、何となく最近は無菌室に入れられているような気がするんだよなあ。あと作品に対するツッコミ入りの内容紹介の面白さは格別。特に『ブルータル～』なんかは、笑いを堪えきれなかった。2016/09/02
ヒデキ
36
心霊番組の歴史を紐解く一冊 この作品から始まるのかも？ と思って読んでました。 過去に楽しんだいろんなビデオが、 これでもかと出てきてワクワクしながら 読んでいました2022/08/25
澤水月
27
正直、怪奇探偵小池さんがこんなに「心霊以外」の映画をご覧とは思わずびっくり。普通に映画秘宝本誌で書けるレベルでは？！ 心霊という言葉が重要な人には読み飛ばされそうだけれど、世界残酷物語、食人族などのモンド物、モッキュメンタリー（フェイクの実録形式）の項目が実に面白い…というか私の好きな分野を小池さんの目で再確認。白石晃士さんとの対談が白眉。怖い物と映像が好きな人にオススメ2016/07/23
鷺@みんさー
23
いわゆる「ほんとにあった～」系の番組を「心霊ドキュメンタリー」と称し、様々な考察が描かれている。読んで思ったのは、私がホラー好きなのに映像には興味を示さないのは、あまりに直接的過ぎて興ざめしたり、気分が悪くなったりするからだなぁと。その点文章は、読んでいて自分で想像力の翼を広げる余地をコントロールできる。だから淡々とした文章の方が怖い場合もあるし、ねちっこく書かれててもある程度シャットアウトできる。とはいえコンビニで500円でDVD売ってると、つい買いたくなっちゃうこともあるんだけどね。2017/09/15
Ai
4
心霊ドキュメンタリーが大好きなので、掘り出しモノ作品を探しに。途中、一部作品を著者が好まないのか、ディスばかりになるのはどうかと思う。普通に紹介してくれればよいのに。2023/11/12
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