光線を描き続けてきた男 飯塚定雄

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784800308511
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0074

内容説明

ゴジラの放射能熱線、キングギドラの引力光線、ウルトラマンのスペシウム光線に八つ裂き光輪―日本特撮にはカッコイイ光線技が絶対不可欠!60年にわたり光線を放ち続ける飯塚定雄こそ、特撮界の真のヒーローである。

目次

第1章 『ゴジラ』(54年)~『空の大怪獣ラドン』(56年)
第2章 『地球防衛軍』(57年)~『宇宙大戦争』(59年)
第3章 『電送人間』(60年)~『妖星ゴラス』(62年)
第4章 『キングコング対ゴジラ』(62年)~『宇宙大怪獣ドゴラ』(64年)
第5章 『三大怪獣地球最大の決戦』(64年)~『日本海大海戦』(69年)
第6章 大阪万博(70年)~『ウルトラマンX』(15年)
資料ページ
飯塚定雄×小野寺浩対談―聞き手・構成 松本肇

著者等紹介

飯塚定雄[イイズカサダオ]
1934年、東京生まれ。高校時代に洋画家の東郷青児に絵画を学ぶ。同時に東宝撮影所のアルバイトとして『ゴジラ』(54年)から『空の大怪獣ラドン』(56年)まで様々な映画の美術助手を担当する。57年に円谷英二に光学作画の担当をすすめられ、その後は東宝特撮作品の隆盛を支え、円谷プロで『ウルトラマン』(66年)のスペシウム光線など多数の仕事をこなして光学作画の第一人者に。円谷英二の死後に、デン・フィルム・エフェクトを設立した

松本肇[マツモトハジメ]
1963年、神奈川生まれ。84年デン・フィルム・エフェクト入社。合成技術に携わる。退社後フリーとなり、石田光学、ライトハウスを経て、99年ビッグエックスを設立。以後も視覚効果として様々なジャンルの映画に参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

77
飯塚定雄という人にインタビューした内容をまとめた本。氏は特撮映画の中で怪獣や兵器から発する光線を描く仕事をする人だ。その仕事内容がぎっしり描かれている。今でこそデジタルのエフェクトで簡単に効果が得られるが映画がフィルム時代は本書にも書かれているがとても複雑なプロセスが必要とされていたこと。その仕事はまさに職人技だ。技術的なことは素人なのでコメントできないが仕事に対する情熱が伝わってくる。当時の資料も紹介されている。特撮映画ファンなら読んでおきたい一冊だと思った。図書館本 2018/02/02

keroppi

42
私にとって、SFXというより特撮という方がしっくりくる。そんな私にとっては、大変感動的な本だった。キングギドラの光線やウルトラマンのスペシウム光線をはじめ、様々な映画やドラマ、CM等でフィルムの合成技術に関わってきた飯塚定雄氏。オプチカル合成のテクニックを絵や当時のフィルムを使いながら惜しげも無く披露している。それにしても、こんなに沢山の作品に関わっていたとは。彼らの情熱と努力が、日本の特撮を作ってきたんだなぁ。2018/02/26

qoop

5
特撮の中でも派手ながら注目を浴びているとは云い辛い光学作画。本書は、キングギドラの引力光線やウルトラマンのスペシウム光線などを生み出した斯界の第一人者・飯塚氏への聞き書き。モノクロからカラーへ、フィルムからデジタルへの革新に戸惑わず、蓄積されたノウハウを新規なツールに落とし込んでいくキャリアと柔軟さ… 第一線にあり続けた人間の凄みを伝える本書は、実に意義深い一冊だろう。それにしても、60年以上も現場で活躍し続けているというのは凄すぎる。ゴジラから仮面ライダーゴーストまで、ずっと関わってるだなんて!2016/01/31

たくのみ

4
特撮映画で「効果」とテロップされる人たち。怪獣が口から出す光線は、飯塚さんが手で描いていた。デジタルエフェクトも、今のようにパソコンで取り込むのではなく、ひとこまひとこま、人の手で修正を加え作られていた。そして、今も現役で光学合成の世界の活躍するのが飯塚さんだ。この本の中には、キングギドラやゴジラ、ウルトラマンを彩った技術、ノウハウ、アイディアがたくさん。職人の技とプライドが輝いています。2016/09/13

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