歴史新書
お姫様は「幕末・明治」をどう生きたのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800308016
  • NDC分類 281
  • Cコード C0221

内容説明

時代に翻弄された最後のお姫様。幕末から明治にかけての激動期に姫たちはいったいどう生きたのか。徳川二六〇年の存亡の危機に立ち向かう将軍家の姫たちの覚悟とその活躍とは―。朝敵として戦渦に巻き込まれた諸藩の姫たちの悲運とは―。様ざまな秘話をもつ十五人のお姫様の知られざる生き様をテレビなどでお馴染みの河合敦が紹介する。

目次

第1章 将軍家・御三家―激動の世紀を生きたお姫様(徳川吉子(水戸家)―“烈公”に妾をすすめた王女
篤姫(将軍家)―気位の高い嫁との反目の果て
和宮(将軍家)―政略結婚から手にした真実の愛
徳川美賀子(将軍家)―大奥に入らなかった最後の御台所
新村信(将軍家)―子宝に恵まれた公方の側室
中根幸(将軍家)―孫娘が語る「やさしいお幸さん」の正体)
第2章 大名家―激動の世紀を生きたお姫様(照姫(会津藩)―義弟との淡く、秘められた恋
貢姫(川越藩)―文武両道の才媛の幸せとは?
丹羽久子(二本松藩)―決死の逃避行の行く先
伊達保子(仙台藩分家)―開拓のためにかけた生涯)

著者等紹介

河合敦[カワイアツシ]
1965年東京都町田市生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。文教大学付属高等学校教諭、早稲田大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きみたけ

58
著者は「世界一受けたい授業」でお馴染みの河合敦氏。幕末から明治にかけての激動期に姫たちはどう生きたのか、様々な秘話を持つ15人のお姫様の知られざる生き様を紹介。将軍家・御三家の姫様たちは明治になっても良い身分を保証されたが、各地の大名家の姫様たちは徳川の色合いが濃いところほど朝敵となり悲運であった。会津藩の松平容保の義姉の照姫は、薩長新政府との籠城戦を戦い、「焼き玉押さえ」と呼ばれる、敵の砲弾が爆発する前に濡れた布で不発にして味方の弾に使う捨て身の策に驚き。新しい世の中にいち早く対応した人の勝ちです👍2021/08/18

kawa

42
御存知、篤姫・和宮から徳川吉子(よしこ・斉昭の正妻)、徳川美賀子(慶喜の正妻)等のお姫様の維新・明治の物語。家茂・その取巻き幕府保守派と慶喜の軋轢、桜田門外の変後の井伊家の変遷等、維新の裏面史としても面白く読める。三面記事的には、篤姫と勝海舟の関係、慶喜は側室2名と寝室でY字型で就寝(2人の側室との間の子供は22名)、伊藤博文と噂のあった戸田極子(きわこ)の美貌振り等々。2021/07/11

ベルるるる

31
写真で見るお姫様達は、皆さん、細面できれいです。時代が大きく変わる時のお姫様達は、使命も運命も背負い、未来を読む知恵も、身を捨てる覚悟も必要だったのですね。2016/10/09

びっぐすとん

25
再読。ホンの一握りだけど、大名家の夫人の人生と写真を紹介。不鮮明なのでハッキリしないけれど、皆小さくて華奢だな(篤姫は別として)。当時の女性の平均身長は140センチ台だと何かの本で読んだが、130センチくらいしかなさそうな人も。なのに12人も子供生んだりしてる。中には難産で亡くなる人がいたのも無理はない。維新後、旧藩士と共に北海道へ渡り、開拓に尽くした奥方は波乱万丈だ。髪型とか着物の着方とか時代劇で見るのとは少し違う。当時の美人の基準は今と大体同じかな。2020/05/19

Moeko Matsuda

17
ほとんど歴史にその名を刻まない女達。その生き様はどのようなものだったのか…。教科書には描かれない歴史を学べる一冊、とても興味深くあっという間に読んでしまった。従順であるように育てられ、親に仕え、夫に仕え、子に仕える婦人の道だけを全うしてきたかと思いきや、政治力を駆使し、能力を最大限に生かして、逞しく生きた女性達のなんと多いことか…!勇気付けられるし、見習わなければならないと、背筋がのびるような気持ちになった。欲を言えば、背景となる男達の歴史を少し削って少しでも多く姫さま方のお話を入れて欲しかったかな。2016/09/15

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