乱歩ワールド大全

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800306111
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0093

内容説明

キャラクター論、トリック分類、マンネリズムと様式美…乱歩狂(マニア)が全著作を超解剖!渾身の大乱歩論!!

目次

第1章 キャラクター論―乱歩世界の住人たち(高等遊民―乱歩の探偵キャラの源流;探偵―乱歩作品の名探偵第一号は誰か;怪人―神出鬼没、大胆不敵な好敵手の幼児性;美女―投影された乱歩のフェティシズム;美少年・美青年―作品に描かれた同性愛的描写;幼児―幼児の描写の名手・乱歩)
第2章 キーワードから読み解く作家・乱歩(変身願望―生涯抱き続けたコスプレ願望;隠れ蓑願望と厭人病―根底に流れる「引きこもり」思想;胎内願望―押入れの中の享楽;覗き趣味―人間の本性をすき見する;レンズ嗜好―異世界の入り口としての装置;浅草趣味―犯罪嗜好者のおもちゃ箱;見世物趣味―愛着と郷愁のモチーフ;ユートピア願望―パノラマ趣味が生んだ人工楽園;人形愛―人工物に込められた永遠の美;性的倒錯―繰り返し描かれたフェティシズムの淫楽;残虐嗜好―郷愁としてのグロテスク;探偵小説趣味―名探偵たちへのオマージュ;怪奇趣味―表現方法としての怪奇的演出;自己愛―自己蒐集とセルフパロディと自虐性)
第3章 乱歩作品類別トリック集成(犯人(または被害者)の人間に関するトリック
犯人が現場に出入りした痕跡についてのトリック
犯行の時間に関するトリック
凶器と毒物に関するトリック
人および物の隠し方トリック
その他各種トリック
暗号記法の種類
異様な動機
トリッキイな犯罪発覚の手がかり
結末のパターン)
第4章 シチュエーションの様式美―偉大なるマンネリズム(活劇的なシチュエーション;犯人が被害者や探偵に恐怖や警告を与えたり、世間が騒ぐのを見て楽しむシチュエーション;エロティックなシチュエーション)
第5章 探偵作家・乱歩クロニクル(乱歩前史―作家デビューまで;初期作品の時代―本格ものから変格探偵小説へ;絶頂期―代表作連発も低い自己評価;通俗長編の時代―探偵小説ブームを牽引;戦時中―旧作の発禁と厭人病の克服;戦後時代―日本の本格長編ミステリ時代の到来)

著者等紹介

野村宏平[ノムラコウヘイ]
昭和32(1957)年東京生まれ。早稲田大学文学部中退。かつて江戸川乱歩が顧問をつとめていたワセダミステリ・クラブ出身。ミステリ&特撮研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハスゴン

5
偶然にも書店で発見しましたが、乱歩自身のトリック分類とは、発想がユニークです。乱歩なんて子供の時に読み尽くしたよと言う、かつて子供だった人たちにこそ読んでもらいたいです。2015/03/20

さえきかずひこ

4
第3章、乱歩作品類別トリック集成が圧巻で、著者の熱を感じるがそこは読み物としては面白いとは言えない。時代が時代なら同人誌として出ていた内容かもしれない。2017/09/20

ゆみこ

3
未読本のネタバレをされるのは嫌いだが、乱歩ならそれもアリ(ネタバレありきを表記してあるし)好きな作品が初期に集中してる事を初めて知る2017/10/07

JH

1
乱歩作品はたくさん読んできたし、本書を読んで確信した。江戸川乱歩は変態だ!(笑)2015/03/20

あんすこむたん

0
乱歩を研究、深く知るのであれば、読んでおいて損はないだろう。2016/03/05

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