感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
9
御庭番、隠密、大奥のお産婆さんなどなど今まで取り上げられることのなかった人達に光を当てる。それと、奇人、変人松崎純倹と乙骨耐軒が面白かった。 公朝夕人(殿中での小用の始末をした。など初めて知ったことも。短い文章なので読みやすかった。2023/02/10
犬養三千代
5
再読だった。忘れていることも多い。面白い読書だ。第十二話 大奥のお産婆さんは高禄だった。お乳持ち(乳母)のストレスでお乳出なくなるなんて悲劇も。奥医師は藪ばかりで乳幼児死亡率は庶民より大奥のほうが高買った。幕臣の中でも芸能や歌人(狂歌)としても優れた人達がいた事。心中も裏道があり打首獄門にならない方法があった。などなど楽しい読書でした。2024/10/01
唐橋史(史文庫~ふひとふみくら~)
2
ウェブ雑誌に定期連載されていたものを再編集しただけに、語り口はライトで極めて読みやすく、ほどよく一次資料の原文が記載されていて知識欲も満たされる。奇人・変人伝説を含む幕臣たちの列伝は、思わず笑ってしまうものから眉をしかめるほど悲惨なものまで様々。いろんな人たちの生きていた証を感じて、江戸の世の武士たちに親近感が湧いてくる。大奥の産婆さんたちの好待遇ぶりがちょっと羨ましい。2014/10/26
wang
1
徳川幕府の家臣で余り日の当たらなかった人々について。きちんと文献史料に基づき再構成。御庭番、御伽坊主、お産婆、御乳持、奥医師、公人朝夕人、写物御用出役など職業別や、様々な奇人やトラブルを起こした人々の個人について。当時の人々の姿が生き生きと描かれていて非常に面白い。武士と言っても本当に色々な人々があったのだと人間性を垣間見られる。2018/04/27