歴史新書
日本史が面白くなる「地名」の秘密

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800302632
  • NDC分類 291.034
  • Cコード C0221

内容説明

日本の国の成り立ち、古代律令制下の六十余国、江戸時代の全国三百藩、さらには江戸・東京と京都の地名、明治時代の廃藩置県と現在の四十七都道府県、そして昭和や平成の「市町村大合併」―本書を読めば、これまで不思議に思っていた地名の謎が解けたり、信じていたことが「都市伝説」に過ぎなかったことが分かります。雑学的な発想を排し、テーマを絞って地図や図表を多用して問題を掘り下げてみました。本書を通読すれば、地名を通じた日本列島史が見えてきます。

目次

第1章 日本国の成り立ちを国名・地名から考える―世界では、国名はどのように決まったのか?
第2章 驚きの「ご当地名」の起源―時代によって地名に流行がある
第3章 「京都」の地名には謎がいっぱい―「洛陽」など京都を表す言葉のさまざま
第4章 地名が語る「江戸・東京」誕生の謎―東京府と東京市があった時代の名市長たち
第5章 廃藩置県と県庁所在地のドラマ―始皇帝とナポレオンが都道府県と郡の元祖
第6章 市町村合併と地名の悲喜こもごも―明治以降、市町村大合併は三回もあった?

著者等紹介

八幡和郎[ヤワタカズオ]
1951年、滋賀県大津市生まれ。東京大学法学部卒。フランス国立行政学院(ENA)留学。国土庁長官官房参事官、通商産業省大臣官房情報管理課長などを歴任後、現在、歴史作家・評論家として活躍中。徳島文理大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

saga

27
2014年初読了。まえがきどおり、従来の雑学本にはない地名の考察だった。廃藩置県の誤った認識に目から鱗。昭和・平成の市町村大合併後の命名に対する著者の好悪は、清々しいくらいに一方的で、同感はしないが別の視点があるということを再認識。やけに国際化を意識した所見を述べているが、外国語でも英語、フランス語、ポルトガル語など同じような綴りでも違う発音をするのだから、ローマ字表記を推してもだめだろう。2014/01/01

獺祭魚の食客@鯨鯢

23
市町村合併や都市開発によって新たな地名が創出されています。「⚪⚪が丘」などという名前は明治以降の西洋化の影響によるものでその土地の成り立ちを消し去ること以外何もありません。例えば、県名も県庁所在地をそのまま取ったものが多く、由緒ある古代からの国の名前を消し去ってしまった県が幾つもあります。相模や武蔵は武士の産地として、武者上=ム(サカミ)、武者下=(ムサシ)モが語源にもなったと聞き眼から鱗が落ちる思いがしたことがあります。(勿論諸説あります) 地名は「歴史の履歴書」と言えそうです。 2018/11/04

獺祭魚の食客@鯨鯢

21
地名はその土地の「履歴書」であると思っています。都道府県名、都市名でなぜこの名前?と思うものがあります。 JRの駅名に旧国名がついている理由は同じ名前を避けるためだったことを知った時に目から鱗が落ちる思いでした。(武蔵小杉駅) 会津若松市は福岡県に若松市があったから旧国名をつけたとかとても興味深いです。 古事記や万葉集など歴史文化の香る地名のふやしたいですね。(丹波篠山市) 高輪ゲートウェイ駅より高輪大木戸駅の方が、歴史を感じさせて外国人には受けるのではないかと思います。2018/12/29

majimakira

14
元来地理・地名ネタ好きなので、気楽に読み始めるも、著者の「アンチ雑学ネタ」とのお言葉に少し気を引き締めた。その甲斐あって(?)、歴史的背景と紐付けた地名に関する発見に多く出会える充実の学びだった(藩制と廃藩置県についてはまんまと誤解をしており、恥ずかしながら目からウロコ…)尚、市町村命名に関する考察と見解は特に興味深い。徒らに旧きを尊ぶのではなく、歴史にあやかる場合にはあくまで正しさをもち、尚且つそもそもの読み易さや他への配慮を重んじるべき…というご意見、その「キラキラネーム観」と共に強く賛同する。2014/08/10

わらわら

9
テレビのブラタモリで紀尾井町のことを語っていた。地名の由来はおもしろい。読み友さんの読んだ本の中に、この本は発見、すぐ図書館に予約、でもちょっと違った。地理の区分け、47都道府県の前に倍以上県が作られていた。合併を繰り返し今の都道府県が作られる。京都の地図、東京の地図を思い浮かべながら歴史を辿るのも面白かったが地名の由来をもっと知りたかったです。2022/06/21

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