内容説明
真言密教の奥義を極めた謙信は、死後自らの遺骸を保存させた。歴代の上杉家当主は、軍神謙信と一体化するための「秘儀」を幕末まで行ってきた。毘沙門天の化身、最強の戦国武将「軍神謙信伝説」は史実だった。
目次
序章 家祖・上杉謙信と英雄像
第1章 謙信と真言密教―春日山城・聖地化構想の破綻
第2章 御堂の成立―謙信の遺骸と精神的支柱
第3章 米沢藩における謙信の祭祀
第4章 謙信像の継承と変容―越後流軍学と秘密儀式
第5章 御堂炎上と幕藩体制の終焉
終章 近代日本と謙信像―上杉神社と最後の遷座
著者等紹介
今福匡[イマフクタダシ]
1964年、神奈川県生まれ。歴史ライター。米澤直江会会員、戦国史研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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