宝島社新書
カラー版 『日本書紀』に描かれた国譲りの真実―成立1300年、「出雲」と「大和」

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800299314
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0221

出版社内容情報

2020年は『日本書紀』成立1300年。そして1月15日から東京国立博物館(東博)で『日本書紀成立1300年、「出雲」と「大和」』の特別展が開催されます。 展覧会のポイントは「幽」と「顕」です。日本書紀の中では、神が、天照大神に、出雲の地に神の世界(幽~隠れた世界)を作るよう命じられます。そして、その神の世界を、地上の大和の国(顕~表の世界・現世~)に譲るよう、大国主命に命じられます。なぜ、神は出雲から大和に国譲りを命じたのでしょうか。日本と天皇のはじまりがわかる、その謎解きを、カラー図解で解説します。

内容説明

日本書紀で豪族は王家とつながった!「幽(神)」と「顕(現実)」が一体となった古代日本、精霊崇拝から首長霊信仰へ。いかに日本は成立したのか!出雲から大和への国譲り、その謎に迫る!

目次

序章 「大和と出雲」、「幽と顕」の二つの柱を中心に構成された『日本書紀』の神話
第1章 なぜ国史に神代を記したのか
第2章 天の下の主者、伊奘諾尊が誕生させた三貴子
第3章 「天の下」は「出雲」でかつて大和朝廷は出雲文化圏の一部だった
第4章 素戔嗚尊は出雲の治世者でなく治世者の父となる
第5章 出雲の大己貴神の国譲り
第6章 『日本書紀』における「大和」とは何か
第7章 交わり混ざる出雲と大和

著者等紹介

武光誠[タケミツマコト]
1950年、山口県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。同大大学院博士課程修了。文学博士。元明治学院大学教授。専攻は日本古代史、歴史哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

10
【穢れを知らない神々の「幽」の世界に乱暴者の素戔嗚命が現れたが、「祓い」によって清められ人々の住む「顕」の世界を治める神となった。その後大国主命が「顕」の世界の主となり「国作り」をしたが、天照大神によって「国譲り」を命じられ「幽」の世界へ去り、「顕」の世界は天照大神の孫である瓊々杵命が治めることになった(天孫降臨)。日本書紀は、失敗・罪といった穢れがあっても「祓い」によって清められれば立派に生きていけるという神道思想によって書かれた】日本人が人情とか大岡裁きに共感する源泉は、このような神道思想にあると。2022/10/25

lovejoy

0
★★2022/12/24

わ!

0
面白い。「日本書紀」1300年とあるが、来年は「日本書紀」が書かれて1300年記念になる。この本は、こういった日本書紀ならではの特徴を踏まえ、その読みとり方を詳しく書いてくれている。これから日本書紀を読みたいと思っている人で、日本書紀の解説本を読んだことがない人にはお勧めの一冊である。2019/12/16

ロバーツ

0
本書に限らず、日本書紀や古事記に出てくる固有名詞には丁寧にルビを振ってほしい。2020/02/17

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