出版社内容情報
シリーズ累計20万部突破! コミカライズも重版続々の大人気シリーズ! 魔獣が跋扈する森の中。一匹の火吹き竜が、魔法を操る猫たちと暮らしていた。竜は、この森で猫に育てられたのだ。竜の寿命は長い。兄弟猫はとっくに永い眠りに就き、しかし兄弟の仔は育ち、また新たな命が生まれる。永きにわたり森の猫を守り育てる人間嫌いの竜を、猫は「羽のおじちゃん」と呼び、人間は畏怖と敬意を込めて「猫竜」と呼んだ。
内容説明
森の奥。一匹の竜が、魔法を操る猫たちと暮らしていた。竜は猫を守り育て、猫はやがて巣立っていく。中には、人間と暮らす猫もいる。「猫の英雄」と呼ばれる黒猫と家出した王子は、魔法学校を目指し。一方、竜は、兄弟である悪魔から持ち込まれた「母の日を祝う」という難題に頭を抱えていて…。竜と猫と人間のほんわかファンタジー、待望の続編。
著者等紹介
アマラ［アマラ］
２０１４年に『神様は異世界にお引越ししました』にて第２回なろうコン大賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
102
このファンタジーで泣くことになるとは.....最後の「終の寝床」の編で、老猫の姿に涙を誘われてしまいました。自分の死期が近いと悟った老描が、友や弟子を訪ねてまわります。でも、死期が迫っていることを誰にも伝えません。いつもと変わらぬ姿で会って、そして "ではまたね。元気でね。" と言って別れるのです。友や弟子、妻や子、孫に恵まれたことで幸せな人生だったと満ち足りて、先立っていった猫たちの元へと一人静かに旅だって行くのです。私もこの老描と同じように満ち足りた思いで、静かに旅だっていきたいと切に思ったのです。2019/12/14
ままこ
101
筋金入りのぐうたら少女と冒険大好き王子が遭遇。どちらも只者ではないから運を引き寄せる力が半端ない。「終の寝床」初代モシャモシャの話も好きだったな。切ない話なんだけど好奇心に満ちた悔いなき猫生が清々しい。ラストがいいな。2020/02/19
☆よいこ
66
猫と竜②ラノベ、ファンタジー。魔法猫(ケットシー)に育てられた竜は森の猫を守る猫竜を名乗り、多くの猫を育てている。好奇心旺盛な猫は町に出かけ王都の人間達と親しくなる。個性的な猫は、変わり者の人間と友人関係を結びあるいは師弟関係をもち、共に生活する▽食いしん坊のシロタエは魔法の才能豊かなガリーと魔法学校に進学。猫の英雄クロバネは冒険者になると宣言し城を抜け出した王子と旅をする▽母の日の話は、母猫に振り回される竜と悪魔の弟兄に笑える。死を迎える老猫の話は泣かされました。2022/11/26
hirune
49
暗いニュースばかりのご時世には、こういう能天気な軽〜い本がいいかもですね。天才的な魔法の才能を持ちながら面倒臭がりでやる気がイマイチの少女と、王族として生まれながら 冒険大好きで熱い向上心に燃えて国を出奔し冒険者として修行する王子。未来のいいコンビ…なのかなぁ？😅この王子 王様になっても影武者をたてて冒険に飛び出しそうですよね💦それぞれの面倒を見る魔法猫たちが「魔女の宅急便」のキキのようで可愛いです♪2020/04/20
まさ
30
シリーズ３作目。巻を追うごとに面白くなってます！良質なファンタジーで、安心してこの猫いっぱいの世界に浸ることができます。本作は６つの短編から成り、お互いに、また前の巻からも繋がっています。中でも母猫と子供２匹（中身は竜と悪魔ですが＾＾；）のほんわかしたお話「悪魔と竜と母の日」、今後の展開が楽しみな「王子と魔法学校」、寂しいけれど穏やかさと温かさがある「終の寝床」、この３つの話が特に良かったです。2019/10/14
