万葉集 愛の100首

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800296276
  • NDC分類 911.124
  • Cコード C0021

出版社内容情報

国文学者・中西 進が選んだ、珠玉の「愛」の歌

新元号「令和」の典拠となったことで話題となった『万葉集』。
その日本最古の歌集には、4500余首もの歌が収録されています。
そして、『万葉集』に集められた歌の多くが、
人を思い、恋する――おおらかで自由な恋愛を歌っています。
万葉研究の第一人者、国文学者の中西進が「愛」をテーマに100首を厳選。
原文、現代語訳とあわせ、それぞれの歌に込められた「想い」、歴史的背景や物語などを解説します。

では、一言で『万葉集』とは「何なのか」といえば、
わたしの一言の答えは、
「愛の歌集です」ということに尽きる。
             ――(「はじめに」より)

運命の出会い、悲しい別れ、恋の辛さ、秘密の恋――
いまも昔も変わらない、
現代に通じる万葉びとのラブストーリーをぜひ味わってみてください。

▼紹介されている歌(一部抜粋)
〇〇一 秋の野のみ草刈り葺き宿れりし 宇治の京の仮廬し思ほゆ(額田王/巻一・七)
〇一五 恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき 言尽してよ長くと思はば(坂上郎女/巻四・六六一)
〇二〇 わが屋戸の梅咲きたりと告げやらば 来といふに似たり散りぬともよし(作者未詳 / 巻六・一〇一一)
〇五八 桜花咲きかも散ると見るまでに 誰かも此処に見えて散り行く(柿本人麻呂歌集/巻一二・三一二九)
〇七四 人妻と何かそをいはむ然らばか 隣の衣を借りて着なはも(東歌/巻一四・三四七二)

内容説明

運命の出会い、悲しい別れ、恋の辛さ、秘密の恋―現代に通じる万葉びとのラブストーリー。国文学者・中西進が厳選した珠玉の“愛”の歌。

目次

秋の野のみ草刈り葺き(額田王/巻一・七)
紫草のにほへる妹を(天武天皇/巻一・二一)
ありつつも君をば待たむ(磐姫皇后/巻二・八七)
夕さらば潮満ち来なむ(弓削皇子/巻二・一二一)
たけばぬれたかねば長き(三方沙弥/巻二・一二三)
小竹の葉はみ山もさやに(柿本人麻呂/巻二・一三三)
家にあれば笥に盛る飯を(有間皇子/巻二・一四二)
三諸の神の神杉(高市皇子/巻二・一五六)
降る雪はあはにな降りそ(穂積皇子/巻二・二〇三)
君待つとわが恋ひをれば(額田王/巻四・四八八)〔ほか〕

著者等紹介

中西進[ナカニシススム]
国文学者、国際日本文化研究センター名誉教授。1929年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。筑波大学教授、大阪女子大学学長、京都市立芸術大学学長、日本学術会議会員などを歴任。宮中歌会始召人。日本学士院賞(1970年)、瑞宝重光章(2005年)、文化勲章(2013年)。日本比較文学会会長、東アジア比較文化国際会議創始会長、全国大学国語国文学会会長ほかを務め、現在、一般社団法人日本学基金理事長など。著書に『源氏物語と白楽天』(大佛次郎賞/岩波書店)、『中西進の万葉みらい塾』(菊池寛賞/朝日新聞出版)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キヌモ

7
大昔に学んだはずの万葉集ですが、額田王、天武天皇の歌は覚えていたものの、後の歌は読み進んでいくうちにだんだんと思い出すということで、時の経つのは怖いくらい。改めて連綿と受け継がれてきた万葉人の心の豊かさを思い返しました。2024/02/19

双海(ふたみ)

7
『万葉集』に集められた歌の多くが、人を思い、恋する――おおらかで自由な恋愛を歌っている。万葉集は歌の泉のようだ。2023/05/15

Home

1
秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の京の仮ほし思ほゆ 最近、万葉集の本を読み始めたが気に入った詩は手帳に書き留めるようにしている。現代語訳が無いと人にぱっと見られても解らないと思って、自分だけで楽しめる所がいいなと思う。2022/01/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15586825
  • ご注意事項

最近チェックした商品