出版社内容情報
就職活動に失敗し、失意に沈む大学生・哉汰の前に現れたのはミステリアスな美女・東雲。「君には死者を救う素質があります! 」と、超霊感体質に目を付けられ、彼女が経営する会社「日歿堂」にスカウトされる。初仕事は、夫を亡くした老婦人の依頼による遺品整理。夫の葬儀後、彼の不倫を知った老婦人は「旦那の物は全て処分してください」と言い切り、死後離婚の決意を明かす。しかし、哉汰の前には<亡くなった>旦那の霊が現れ、「離婚をなんとか回避してほしい! 」と懇願。2人から頼まれた真逆で厄介な願いに頭を抱えつつも、整理を始めた哉汰だったが、屋敷には“不穏な気配”がうずまいており――?幽霊、あやかし、神様の依頼だってこなします、お仕事奮闘物語!
内容説明
超霊感体質の大学生・哉汰は、突如現れた謎の美女・東雲に「君には死者を救う素質があります!」と彼女が経営する遺品整理会社『日歿堂』にスカウトされる。初仕事は夫を亡くした老婦人の依頼。亡き伴侶の裏切りを知った依頼人は、遺品を全て処分し、死後離婚する決意を明かす。しかし哉汰の前には亡くなった夫の霊が現れ、とある頼みごとをされてしまう。厄介な依頼に哉汰が頭を抱える一方、現場には不穏な気配が立ち込めており―?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うまる
29
遺品整理のお仕事もの+怪異。お仕事ものの話としても、興味深いジャンルなので面白かったです。更に、死んだ人と残された人、人間と土地の関係の話などが盛り込まれていて、なかなか奥が深くて楽しめました。キャラ設定も、美人キャラが、ありがちなコミュ障じゃない所、悩める主人公が暗すぎず前向きな所が良かったです。霊とか怪異のジャンルでは、かなり特出した作品だと思うのですが、登録数から考えると、読んでいる人が少なそうなので残念です。続編出て欲しいなぁ。2019/09/21
秀玉
15
作家さん二冊目。一冊目好みだ。これは出足引き込まれない。伝承、霊能者の話だが、異臭と聞いて綺麗でないし、なんかありきたりと思っていたら、面白くなってきた。わたしは個人的に男性作家が描く女性主人公や、女性の脇役の描き方にうさんくささを感じているほうで、あんた女性の何がわかるの…て思ってしまう。都はるみの歌で「寒さこらえて編んでます…」なんて男が描く女性像の極みらしい。もっと女性は強い。たくましい。そして怖さがある。それを男性作家は可憐さ、か弱さ、やさしさを描く。もうまったく甘ちゃんでいやになる。これも読める2023/07/08
しぇん
14
web版未読。家族全てを呪われた不審死で亡くしてしまい死を選びそうな程絶望していた所に仕事のスカウトに現れた美女。幽霊、妖怪、神々に関わる遺品整理の仕事でと。所々ホラーにいきかける流れがありますが、基本的に優しい良い話に落ち着くのがよかったです。三章だけ流れに違和感を感じたのですがWeb版もこの内容なのか?と気になりました。話は纏まっていますが続けようと思えば続けれそうなので続きが出たら買おうと思います。2019/01/11
みのくま
10
死んだ人間と意思疎通が出来たらどれ程よいだろうか。古来より人間の想像力はそこに集中してきたといっても過言ではない。だが、それには多くの御都合主義的な「設定」が必要になる。本書もその「設定」からは逃れられていない。どうしても既視感のある物語が展開され、目新しさはなかった。(安定感があるとも言える。)ただ本書がシリーズ化するならば話は変わるだろう。主人公及びその家族の呪いが、本書のように淡白にならずじっくり展開できるだろうからだ。しかし、なぜこの一番重要だと思われる物語を、簡単に終わらせてしまったのだろうか。2020/03/28
あずとも
9
面白かった。遺品整理の会社にスカウトされ就職した主人公が妖や幽霊、神様達と関わりながら仕事をしていく。どの話も最後はいい感じに終わって良かった2019/01/27
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