これは花子による花子の為の花物語

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800290564
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

奇跡の出会いから生まれた、夢と現実が交差する不思議な日々。
スマホ越しの恋と“優しい噓”が、閉じこもっていた世界を変える。

京都に住む花子は、高校時代の人間関係のトラウマをきっかけに家から出られなく
なり、引きこもっていた。
唯一の外との繋がりは「カコ」名義でプレイするゲームアプリ「フラワーストーリ
ー」。

そこで偶然出会ったレンというプレイヤーと毎日メッセージのやりとりをするなか
、花子は彼に惹かれていく。
――レンの誕生日。花子がレンに贈ったものは、心を込めて綴ったメッセージ。そ
の返信は「突然なんだけど、会いたいです。京都へ会いに行っていい?」という言
葉。
過去の傷から人と会うことに怯える花子は、緊張のあまり気を失ってしまう。
……目を醒ましたのは、約束の日の夜。慌ててスマホを見るとレンから「今日はあ
りがとう。“花子”って呼んでいい?」というメッセージが届いていた。
知られるはずのない本当の名前。いつのまにか増えていく“会っていない”のレン
との思い出。
スマホから生まれた恋と、“自分”が吐いた優しい嘘。
「大階段の鐘の下」「哲学の道」「貴船神社」、京都を舞台に描かれる、美しく謎
めいた恋模様の行方は―――。

内容説明

京都に住む花子は、高校時代の人間関係のトラウマをきっかけに家から出られなくなり、引きこもっていた。唯一の外との繋がりは「カコ」名義でプレイするゲームアプリ「flower story」。そこで偶然出会ったレンというプレイヤーと、毎日メッセージのやりとりをするうちに、花子は彼に惹かれていく。―レンの誕生日。花子がレンに贈ったものは、心を込めて綴ったメッセージ。その返信は「突然なんだけど、会いたいです。京都へ会いに行っていいかな?」という言葉。過去の傷から人と会うことに怯える花子は、緊張のあまり気を失ってしまう。…目を醒ましたのは、約束の日の夜。慌ててスマホを見るとレンから「今日はありがとう。“花子”って呼んでいい?」というメッセージが届いていた。知られるはずのない本当の名前。いつのまにか増えていく“会っていない”レンとの思い出。スマホから生まれた恋と、“自分”が吐いた優しい嘘。京都を舞台に描かれる、美しく謎めいた恋模様の行方は―。

著者等紹介

木爾チレン[キナチレン]
1987年生まれ。京都府出身。大学4年生の時に応募した『溶けたらしぼんだ。』が第9回R‐18文学賞(新潮社)優秀賞を受賞。その後『静電気と、未夜子の無意識。』(幻冬舎)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

papako

76
そういうこと!花子による花子の為の花物語。タイトルが全てだったんですね。蓮の境遇も辛ければ、花子の状況もとてもつらい。読んでいてすごく辛かった。もっと素敵な学校生活送れたはずなのに。私も、弄られてたので、自分の苗字も名前も嫌いだった。彼女たちのデートの真実泣けてしまった。最後の「私の名前、…」切ない!彼女の励ましと勇気に涙がでました。うん、恋愛小説もいいな。読めてよかった。2020/09/21

ゆかーん

67
読んでいる間、ずっと頭の中をback numberの『高嶺の花子さん』が流れていました(笑)赤いワンピースを着たことで、「トイレの花子さん」とクラスメイトにいじめられ、引きこもり生活を続けてきた少女。ある日スマホアプリで知り合った、レンという少年との繋がりが、少女の人生を大きく変えていく…。出会いがスマホアプリというのが現代的ですが、東京と京都という離れた場所で、お互いを想い続けるという、なかなか古風な恋愛模様。予想外な驚きの後半の描写に、恋愛小説苦手な私でも、かなりドキドキしてしまった素敵な物語でした。2019/07/19

よっち

41
高校時代の人間関係のトラウマをきっかけに、家から出られなくなり引きこもっていた花子。唯一の外との繋がりだったゲームアプリを通じてフリーターのレンと運命的な出会いを果たす恋の物語。積み重ねた二人の交流によって育まれてゆく想いと会う約束。緊張のあまり気を失う花子と、会っていないはずなのにいつのまにか増えていくレンとの思い出。お互い自信がなくて不安を隠せない二人を密かに支えてくれた存在があって、二人を繋ぐ運命的な繋がりもあって、過去を乗り越えた二人が勇気を持って一歩踏み出して未来に繋がってゆく素敵な物語でした。2019/04/05

yuui

23
木爾チレン‥‥天才かよ神かよ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ よくこんなストーリー思いつくよなー🤔すごいなー😳 花ちゃんがんばれ(*´-`) 名作の1冊かな📚2019/03/21

22
タイトルに惑わされた。花子も蓮も真っ直ぐで応援したくなる。可愛い。著者も可愛い。そしてどうしても中村佑介さんの描く女の子を見ると読みたくなってしまう。2020/01/02

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