出版社内容情報
2012年に発売された『どうせ死ぬなら「がん」がいい』に新原稿を加え、再編集した新版企画。同書は、当時、慶応大学医学部講師だった近藤誠氏と社会福祉老人ホーム「同和園」附属診療所所長・中村仁一氏の対談本。「がんは死ぬのにけっこうな病気」「手術しなければがんは痛まない」など、それまでの「がんの常識」に異論を唱える内容だった。近年、著名人によるがん死が相次ぎ、世間のがんに対する見方が当時の二人の言説から逆回転しているようにみられるが、二人の考えは当時から変わるどころか、ますます強まっている。「がんの真実」「幸せな最期」を二人が改めて問いかける。巻末に曽野綾子氏の特別寄稿を予定。
内容説明
「何度でも言おう。日本人は医者と医療を盲信しすぎている」。がんは放置すれば、痛まず、手術や抗がん剤で治療するより長く生きられる。そして、最期まで意識がはっきりしていることが多く、穏やかに逝ける―。がんは放っておくと増殖・転移し、痛みにのたうちまわって死に至る…という悲惨なイメージは、医療界による“洗脳”だった!日本人の死因第1位として恐れられるがんのイメージを覆し、医療の真実を白日の下に晒し話題となった医師対談が、新版として登場。多くの「がん放置患者」の穏やかな臨終を見届けてきた二人が明かす、白い巨塔の虚と実。巻末に曽野綾子氏の特別寄稿を収録。
目次
第1章 がんの誤解を解く(どうせ死ぬなら「がん」がいい;治療しなければ、がんはけっこうな病気;がんが痛むのではない。治療で痛む ほか)
第2章 医療に殺される(「がんにかかるとすぐ死ぬ」イメージは医者が作った;99の死屍累々は隠して1の成功例だけを強調;胸部CT検査2回で「避難」レベルの被ばく ほか)
第3章 日本人と死(死に目に立ち合う症候群;臨終のすったもんだ;胃ろうと「生かすことはいいことだ」 ほか)
著者等紹介
中村仁一[ナカムラジンイチ]
1940年長野県生まれ。社会福祉法人老人ホーム「同和園」附属診療所所長、医師。京都大学医学部卒業。財団法人高雄病院院長、理事長を経て、2000年2月より現職。1985年10月より、京都仏教青年会(現・薄伽梵KYOTO)の協力のもとに、毎月「病院法話」を開催、医療と仏教連携の先駆けとなる。1996年4月より、市民グループ「自分の死を考える集い」を主宰し、これまでに250回を数える
近藤誠[コンドウマコト]
1948年、東京都生まれ。「近藤誠がん研究所」所長。73年、慶應義塾大学医学部卒業。76年、同医学部放射線科に入局。83~2014年、同医学部講師。12年、「乳房温存療法のパイオニアとして抗がん剤の毒性、拡大手術の危険性などの啓蒙を続けてきた功績」により第60回菊池寛賞を受賞。13年、東京・渋谷に「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を開設し、5年間で8000組以上の相談に応えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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