出版社内容情報
監督の「送りバント」の指示を守らず、二塁打を打った星野少年。チームは勝利したが、試合後、殊勲の星野君を待ち受けていたものは意外な「叱責」だった――。2018年より小学校の授業で導入されている「道徳教科書」。個人の尊厳よりも「集団のなかの一員」であることを強く求める教科書はなぜ生まれたのか。文部科学行政に長くかかわった著者が教育に対する政治介入に警鐘を鳴らす。
内容説明
2018年「道徳」が正式教科としてスタート!安倍政権が後押しする「押し付け」教育の実態。
目次
第1章 「押し付け」道徳(小学校で使用される8社の道徳教科書;物議を醸した「星野君の二塁打」 ほか)
第2章 「道徳教育」の戦後史(「革新の思想」としての道徳;1961年の「学習指導要領」改訂 ほか)
第3章 「検定」と教育現場(安倍政権が目指した「パイロット版」作り;固定教科書化した「私たちの道徳」 ほか)
第4章 「評価」と「教科書採択」(懸念されていた「評価」の弊害;教師の間に出回る「評価文例集」 ほか)
第5章 「道徳」で何を学ぶのか(「勉強はできるけど心はよくないね」;河合隼雄先生が語った「人間の規範」の可能性 ほか)
著者等紹介
寺脇研[テラワキケン]
1952年生まれ。東京大学法学部卒業後、75年文部省(現・文部科学省)入省。92年に文部省初等中等教育局職業教育課長、93年に広島県教育委員会教育長、97年に文部省生涯学習局生涯学習振興課長、01年に文部科学省大臣官房審議官、02年に文化庁文化部長等を歴任。06年、文部科学省退官。現在、京都造形芸術大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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