出版社内容情報
哲学を小難しい学問だと敬遠していませんか? その通り、哲学は難解です。でも、この本が気になったということは、きっとあなたは哲学の面白さ、奥深さに気付きはじめているのでしょう。「人間は考える葦である」「神は死んだ」聞いたことはあってもその意味や背景を知らない……という人も多いのでは? 有史以前に始まり現在に至るまで、連綿と続く哲学史。その全貌がイラストだけでサクッとわかる、ゼロからはじめるあなたにピッタリの一冊です。
内容説明
目の前のものは本当にそこに“存在”する?「神は死んだ」ってどういう意味?イラストだけでスパッと哲学者の思想がわかる!ギリシャ哲学から現代思想まで2時間で頭に入る!
目次
古代哲学
中世哲学
近世哲学
近代哲学
現代哲学
東洋哲学
著者等紹介
小川仁志[オガワヒトシ]
1970年、京都府生まれ。哲学者・山口大学国際総合科学部准教授。京都大学法学部卒、名古屋市立大学大学院博士後期課程修了。博士(人間文化)。徳山工業高等専門学校准教授、米プリンストン大学客員研究員等を経て現職。大学で新しいグローバル教育を牽引する傍ら、商店街で「哲学カフェ」を主宰するなど、市民のための哲学を実践している。テレビをはじめ各種メディアにて哲学の普及にも努めている。専門は公共哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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inarix
9
世界のあらゆることは神々によって引き起こされる。やがてこの宗教的説明に疑問を抱く人々が現れ、古代ギリシャで「哲学」が生まれた。近世で起きたルネサンス勃興、宗教改革がヒューマニズムの潮流を呼び、近代、市民革命や産業革命といった激動の時代が人間の可能性を広げる。そして現代。神は死に、無意識が発見され、多様化する価値観を言語化する試みがなされ―。という流れを大体2時間で総ざらいという力業。哲学者の代表的な思想を絞り、イラストを多用して一人当たりだいたい2ページで解説します。さらっと哲学に触れたいひとに最適。2018/05/29
スターライト
5
最近こういうインスタントな本(”見るだけ”とか”10分で”とか)が多いが、中に何があるか知るためのショウケースと思えばそれなりの役目はあると思う。新書で『世界哲学史』を読んだが、本書は古代ギリシャから現代哲学までを代表的な哲学者をとりあげ、その主張をコンパクトに切り取った内容。イラストが豊富にあり、各章の最初には時代的な流れが俯瞰できるページもあるので、理解がしやすい。”マルチチュード”思想のネグリは一度その著書に当たってみたいと思った。2022/06/15
ヱマ。
3
タイトル通りの本。サラッと読めるのは良いが、解説を簡略化し過ぎてて深みとしてイマイチ欠けてしまい、それ故にどうしてそうなったのかが明確で無い部分が多い。上部だけなぞってる感覚が強い。全体的な流れを知れる事と東洋哲学が載っている所が良い所と言えば良い所か。2018/07/17
Rico
2
出口さんの本のサポートで読んだら、すごくよくまとまっていてわかりやすかった。ただし読み物としては続けて読むには面白くないので、あくまで、この人どういう人?というのをチェックするのにはわかりやすいというレベル。2021/03/09
美東
2
「見るだけ」といいながら、肝腎のイラストが「?」...残念です。2020/01/18