出版社内容情報
無気力に生きる高校生・蒼は、肝試しに訪れた廃病院でセーラー服の少女に出会う。彼女の名前は凜。三十年前に命を落とし、廃病院に留まる《幽霊》だった。凜の内面に惹かれて廃病院に通い始めた蒼は、彼女が抱えるある不安と、それにまつわる一つの未解決事件を知る。凜を守りたい一心で事件の解明に挑む蒼だったが、真相の先に待っていたのは二人を引き裂く残酷な事実だった――。絶対に、“好きになってはいけない”。不器用な２人が紡ぐ、ひと夏の模様。
内容説明
北州最北端の田舎町で、無気力に生きていた高校生・蒼は、一人の少女―儚げな外見とは裏腹に芯の強さを持つ“幽霊”の凛と出会う。ある人物の死を気がかりに思う彼女の力になるべく、事件の調査を始めた蒼だったが、その真相に辿り着いたとき、明かされたのは二人の絆にかかわる大きな秘密だった。―触れたいのに触れられない、そして絶対に“好きになってはいけない”。不器用な少年と強がりな幽霊少女が紡ぐ、ラブストーリー。
著者等紹介
古矢永塔子［コヤナガトウコ］
青森県出身。小説投稿サイト「エブリスタ」にて執筆活動を行い、『恋に生死は問いません。』を改稿・改題した『あの日から君と、クラゲの骨を探している。』でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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たまきら
31
娘チョイス。生まれて初めて興味を持った女は地縛霊でしたー難儀な恋は、さらに難儀さを増し、悲しい恋の行方を示唆させて終わりました。「こういう話好き」と娘さん。そっか～。2025/01/21
寂しがり屋の狼さん
28
祖母の力により死者の霊を視ることが出来る高校生の『蒼』はある日、廃病院の屋上でセーラー服を着た少女『来咲 凛』と出会う。彼女はこの病院で亡くなり地縛霊として30年もこの場に留まり続けていた。どんなに愛しても、その涙を拭う事も抱き締めることも出来ない…決して触れることの出来ない《幽霊》と《人間》の恋。さらに、祖母の残した力にはある秘密が…o(T◇T o)純粋な凛と蒼の決意に切なさが止まらないです(ﾉω･､)2020/02/09
えりこんぐ
23
無気力ヤンキー・蒼が恋したのは、30年前に亡くなった幽霊の凛。古矢永さんらしいクスッと笑える部分もありつつ、人間と幽霊の恋はどうやってもハッピーエンドが苦しくて、、。蒼が本当の恋に落ちた結果がとても切なかった。【積読9】2025/01/29
coco夏ko10角
22
『七度笑えば、恋の味』が良かったので手に。幽霊が視えるヤンキー高校生・蒼は三十年前に亡くなった地縛霊・凛を好きになり…。幽霊たちの会話やおふざけが楽しい。途中の事故について調べていくのがミステリーっぽくてそれもよかった。最後はそこで終わるのか、とも、しかしその先は…とも。2020/12/23
彩灯尋
15
恋に生死は問いません。→改題後『あの日から君と、クラゲの骨を探している。』改題後のセンス、めちゃくちゃ好き。二人とも真っ直ぐでとても可愛かった。帯にあった「涙する」って程ではないけれど、ちょっぴりせつなくて、じんわりとあったかくなる物語。2018/03/16
