出版社内容情報
歴史学と脳科学のトップランナー2名による「新しい戦国論」が誕生!
徳川家康、織田信長、武田信玄……戦国史に名を残す名将たちの
史料に残された言動をもとに、脳科学の観点から各武将の心の闇と真意を解剖しま
す。
「現代日本人の規範として生き続けている家康のペルソナ」
「妻への異常な執着を見せた細川忠興とガラシャが抱えたファザーコンプレックス
」
「中世の絶対的な『父権』に抗って父親を惨殺した齋藤義龍のゆがんだ愛着スタイ
ル」
「名君・武田信玄の言動に疑われるサイコパスの可能性」
「サイコパス信長とソシオパス松永久秀を分かつ『美』の概念」
ほか、伊達政宗や石田三成など、総勢15名を「家族殺し」「異常性愛」「サイコパ
ス」などの観点から分析し、
武将たちの意外な実像を次々と明らかにします。
また、「毒親」「日米同盟」「2ちゃんねる」「忖度」など、
現代の社会記号を通して考察することで、今の世の中を考えるヒントにもなる内容
です。
単なる暗記科目ではない「歴史」が、存分に愉しめる内容になっています。
内容説明
「歴史とは暗記科目ではない」―。共通の理念をもつ歴史学と脳科学のトップランナー二人が、史料だけでは読み解けない戦国武将の実像を考察する“新しい戦国論”。中世の「絶対的父権」に抗った武将たちの心理、徳川家康や毛利元就の「意趣返し」にみる日本人の遺伝子、名君・武田信玄の戦略に垣間見られるまさかのサイコパス疑惑など、最新の脳科学と歴史学の知見を踏まえた分析で、驚きに満ちた戦国武将たちの実像を明らかにする。
目次
第1章 家族殺しという病(斎藤義龍―愛着障害による悲しき家族殺し;伊達政宗―「潜在的自己評価」の低い希代のパフォーマー ほか)
第2章 サイコパスの疑いあり(武田信玄―感情で動かない合理的な侵略マシーン;織田信長―完全無欠のサイコパス ほか)
第3章 女の選び方と異常性愛(徳川家康2―確実に子孫を残す生殖戦略;細川忠興―妄想をふくらませたボーダー気質 ほか)
第4章 名将に欠乏したもの(上杉謙信―不寛容で独善的な正義を生んだ「愛」;豊臣秀吉―「問題設定能力」に欠けた天才 ほか)
著者等紹介
中野信子[ナカノノブコ]
昭和50(1975)年生まれ。脳科学者、医学博士。東日本国際大学教授。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科医科学専攻修士課程、医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。フランス国立研究所ニューロスピン(高磁場MRI研究センター)に勤務
本郷和人[ホンゴウカズト]
昭和35(1960)年生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で日本中世史を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
チック君
assam2005
maito/まいと
みこ