宝島社文庫 このミス大賞
京の絵草紙屋 満天堂 空蝉の夢

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800276056
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

名を捨てた侍の行馬は、過去を封印し、京都の寺子屋で子ども達に学問を教えながら穏やかに暮らしていた。ある日、懇意にしている本屋・満天堂書林の主から、 京の案内本の執筆を頼まれる。挿絵は京で一番の人気を誇る冬芽が担当することになるが、行馬は冬芽が抱える心の闇、そして病を知り――。いっぽう、町で片腕だけ切りおとされる辻斬りが重ねて起こり、被害者がかつての仲間だったことを知る。さらに現場からは“女人が泣いたような声がした”と聞き、行馬はかつて自分が罪無き人々を斬ってきた刀「般若刀」であることを確信する。行馬は盟友とともに、京で出会った大切な人々を守るため、自分を騙る下手人を捜しはじめる。第15回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞受賞『京の縁結び 縁見屋の娘』著者が描く時代ミステリー!

内容説明

侍としての名前と過去を捨て、京で暮らす戯作者・月夜乃行馬。懇意にする板元の満天堂書林で京の名所図会を執筆する行馬は、女絵師の冬芽が描く、哀しき想いを秘めた美しい絵に惹かれていく。同じ頃、行馬の仲間だった侍たちが、行馬が持っているはずの妖刀を振るう辻斬りに遭った、との報せが入る。自分を騙った下手人を探る行馬はやがて、故郷で起きていたある悲劇を知ることに…。

著者等紹介

三好昌子[ミヨシアキコ]
1958年、岡山県生まれ。嵯峨美術短期大学洋画専攻科卒。第15回『このミステリーがすごい!』大賞にて『京の縁結び 縁見屋の娘』で優秀賞を受賞し、2017年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はつばあば

49
久し振りに「本を読んだ~!」って気になりました。雨柳堂以来の幽玄や妖モノでなく、許婚の父親である上司の言いなりに刺客としての過去を持つ戯作者。その戯作者と絵師、また妖刀とも神刀ともよばれる「般若刀」との話。刺客として居た頃のたった一つの助けた命が・・。詰め込みは多かったですが縁見屋の娘から読みだした三好さんの5冊目、良かったです。ついでにもう2冊注文してしまいました(^^♪2022/09/04

真理そら

45
悲恋物でもあり刺客物でもあり、草紙書きに苦労する浪人の日常物でもあり、友情物でもあり、敵討ちも絡む。聖剣伝説風でもあり、なぜか上田秋成も登場する。構成する要素が雑然としているのにとても読みやすく楽しく読めたのが不思議だ。登場人物が相互に関連があったりして、こんなに世間が狭くていいのだろうかと思ったりもするが、まあ京都の話だしと意味不明の納得をしたり…。「絵草紙屋満天堂」がもう少しクローズアップされていればさらに楽しく読めたかも。2018/01/02

ううち

33
表紙の渋い男子に惹かれて購入。刺客としての過去を持つ戯作者の主人公ですがモテモテですな。般若刀はカッコよかった。 脇を固めるキャラクターたちが魅力的だし、上下巻に分けて、行馬と絵師の冬芽のエピソードをそれぞれ深く読みたくもある。 『このミス』シリーズは詰め込みすぎな作品が多いように感じる。2021/01/27

キムチ猫屋

32
このミス!大満足でしたぁ!哀しい因果が巡る中でひと時の幸せを見つける清一郎。空蝉の夢は人として生きること。過去、お家のためと疑わず鬼と化して人を斬った。信じる心も裏切られたとき、再び般若刀を握る!葛藤が切なくて、でも愛が溢れ心地良かった。冬芽ステキ!おぶんもカワイイ!キャラみんな良いぞー2025/04/21

豆乳くま

26
マイブームの三好さん。ちょっと盛りだくさん過ぎて終わりが中途半端では?刺客だった過去と戯作者となった今の振り幅が大きく更に過去の真相も思いもよらぬ方向へ。話は面白かったけれどおぶんと冬芽どっちを幸せにするんだい。2020/06/01

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