宝島社文庫
山と村の怖い話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800271747
  • NDC分類 147
  • Cコード C0195

出版社内容情報

鳳凰三山の山道に消えた学生、長野の滝つぼに沈んだままの女、山梨県で起きた「天狗の仕業」、「水かけ着物」に呼ばれる霊など、日本の山や村は、その清々しさとは裏腹におどろおどろしい土着的な話が多数伝えられており、ぞっとする怖い話がたくさん伝承されています。そこで、本書では、怪異や因習など、日本の山や村で実際に見聞され、伝承されている怖い話をまとめ、日本の怪を伝えます。

内容説明

日本の山々や村には、すぐそばに怪異が潜んでいる―。そこに生きる人々や、旅行で訪れた人々への取材によって集められた、数々の怪異の記憶を収録。死んでもなお歩き続けた学生の幽霊「鳳凰三山に消えた学生」、姥捨て山の怪事「秘湯の老婆」、死者の着物を水で濡らす村の習わし「『水かけ着物』に呼ばれる霊」など、実際に起きた話や伝承をまとめた、75篇の怪奇実話集。

著者等紹介

平川陽一[ヒラカワヨウイチ]
1946年、東京都生まれ。早稲田大学文学部仏文学科卒業。光文社カッパ・ブックス編集部を経て、(株)幸運社(編集プロダクション)を設立し、代表取締役となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

48
最初は確かに山とか村の怖い話だったのだが。後半は名所旧跡めぐり、ただし心霊スポットの。良くも悪くも〝宝島〟なわけね。ただし質は悪くない。極端に怖くもないが。なんだか偉そうなコメントになってしまってごめんなさい。2018/04/26

モモ

33
実際に起きた話や伝承をまとめた75篇の怪奇実話集。怖い話がつらつら書かれているのではなく、歴史的背景や実際の事件が時に新聞記事も一緒に書かれていて、きちんと怖い原因が分かるので、読んでいて怖いが清々しい。山と村、全国に残る伝説もあり興味深い。今まで別の本で読んだ怖い話も載っていて、なかなか良かった。2019/12/31

澤水月

33
このジャンルよく読む者には何度も馴染の都市伝説が幾つか平気で実話として出てくる…。最終章はおいらん淵など伝説、余り山も村も関係ない。このタイトルと装丁は明らかに版元が『山怪』意識して柳の下の…系。ただ昭和21年生まれの筆者の筆致、多くの実名ライターや研究者からの聞き取りは味わいもある2017/07/17

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

31
ひーやっと読み終わった。実話や言い伝えを集めたもので、夜ひとりの時には絶対に思い出したくない話ばかりだった。2021/09/23

pulpo8

25
地名が出てきて、山や自然が出てくると他にはない雰囲気が出る。そのお陰でギリクソ本になるのを免れている感。作者の解釈超いらねぇ。「滝に棲む魔物、あるいは滝の魔力の犠牲になったとしか考えられない」「山の魔力の被害者といえるのではないだろうか」「寺院の境内には、やはり、異次元の空間があるのかもしれない」やはりって何だやはりって。唯一「釣りが許されない池」は気に入った。この話は帯にも掲載され、編集も唯一マトモと見なしたのかな。あっ語りや文章は綺麗でこれはさすが早稲田文学部。怪談初心者には手に取って欲しくない本。2017/07/25

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