宝島社文庫<br> ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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宝島社文庫
ストレンジ・シチュエーション 行動心理捜査官・楯岡絵麻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 332p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800269256
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

相手のしぐさから真実を読み取る自供率100%の取調官、通称エンマ様のシリーズ最新刊! 本駒込署のトイレで宮出巡査が拳銃自殺をした。一方、強盗殺人事件の現場に向かった絵麻と西野だったが、被害者夫婦の血痕がついた衣類が宮出の自宅から発見された。宮出の単独犯として事件は解決したかに見えたが、宮出の同期・綿貫刑事は自殺を断固否定する。絵麻は宮出の犯行方法のずさんさに違和感を覚え――。ほか、女子大生失踪事件やアイドル殺害事件、大手企業の長女誘拐事件など、全4話を収録。シリーズ第5弾です。

内容説明

行動心理学を用いて相手の嘘を見破る美人刑事“エンマ様”こと、楯岡絵麻。強盗殺人事件が起こり、事件翌日に署内で拳銃自殺した刑事・宮出が犯人とされたが、同期の綿貫は、真面目で気弱な宮出の犯行を信じられず、独自で探りはじめ…。女子大生の失踪、アイドルの他殺体、歪んだ愛が引き起こす様々な事件を絵麻が捜査するなか、やがて綿貫は宮出の痛切な思いに辿り着く。

著者等紹介

佐藤青南[サトウセイナン]
1975年、長崎県生まれ。第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『ある少女にまつわる殺人の告白』(宝島社文庫)にて2011年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

204
シリーズ5作目。絵麻&西野のコンビはスッカリ定着し、短編集としての安定感があるが、それだけにマンネリ感も強くなってきた。肝である「嘘を見破る」過程は相変わらず面白いのだが、前作までと大きな差や新しい愉しみを求めるのは酷なのかもしれない。また、1話目の事件で残った謎を最終話で解き明かすのもパターンとして悪くはないのだが、今回はキチンとした伏線を張れずに強引ぎみな結論に至っていて「とってつけた」感が強いのも残念!筒井&綿貫との関係性も育ち、チームものとして上がり目の要素はあるので、佐藤さんの奮起に期待したい。2018/08/24

absinthe

190
楯岡絵麻の最新刊。この話も面白かった。この4話は完全にパターンを崩している。畳み掛ける様に追い詰めていく取調室の絵麻もかっこいいが、情報集めながら捜査を進める絵麻も格好いい。最終話は少し切ない。2017/06/29

Yunemo

182
一体、幾つの行動心理学用語が記されているのでしょう。ちょっと鼻についてきたかな、なんて想いに。でも連作短編なので。本作、いろんな犯罪が出てきて、またコンビからカルテットでの捜査に変化しているようで。今までと違った拡がりを感じます。第一話のモヤモヤが四話で解決する、あまりにもやるせない現実。犯罪者の心理、一歩間違えれば自身も起こす可能性。行動心理という面からして人間の気持ちのあやふやさを、感じてしまいます。人に好かれる努力をしないで、ありのままの自分を愛してもらおうなんて虫が良すぎ。これが意識しない傲慢さ。2017/03/26

nobby

162
シリーズ第五弾にしてキャバクラ通いでしか存在感のない西野に比べ、筒井・綿貫の巻き返しがスゴい!さすがにマンネリ感はあるものの、それ故に気楽に読めるのもまた魅力♪今回は相手の体型や容姿、服装、姿勢などでの性格分析からエンマ様は攻めていく。全体的に冷静沈着な取り調べが少しあっけないだけに、最終話でやっと「よろしくね。大脳辺縁系ちゃん」と呟いて名前を言い当てていくのが嬉しい(笑)第一話で語られた刑事による強盗殺人が少しずつ繋がったラストは衝撃的で切ないが、他の事件と全く絡まなかったのが個人的には物足りないかな。2019/02/22

いつでも母さん

160
エンマ様シリーズ最新刊今回もエンマ様の行動心理学が面白い。連作4話。最初の事件からの結末が最後の最後に結びついた。ラストはちょっとしんみりしちゃった。3話めアイドルの事件もありそうでちょっと怖い。まだまだ続いて欲しいシリーズです。帯に読メの皆さんの声が沢山載っていましたよ~読メ凄いです!2017/03/29

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