出版社内容情報
「三国志」の物語は中国の明代に書かれた小説『三国志演義』をもとに、ゲームや漫画など様々なメディアで展開されています。しかしそのストーリーや設定は、歴史的に疑問が残るものも数多く含まれています。本書では、「諸葛亮は軍師ではなかった?」「関羽は青龍偃月刀を手にしていなかった?」など、小説で作られた?や創作の部分を歴史書『三国志』(正史)に照らし合わせ、真実を解き明かします。三国志の世界をより深く楽しめる一冊です。
内容説明
三国志の史跡・合戦一挙掲載。52の疑問とタブーに切り込む!
目次
序章 三国志とは(『三国志』って?;『三国志演義』は世界最古のハードボイルド? ほか)
漢帝国崩壊から群雄割拠の時代へ(曹操は本当に奸雄だったのか?;曹操こそが、「呂伯奢殺害事件」の被害者だった? ほか)
「赤壁の戦い」前夜から「天下三分」の時代へ(「三顧の礼」は本当にあったのか?;「天下三分の計」の発案者は諸葛亮ではなかった? ほか)
三国時代の終焉(「空城の計」を実践したのは諸葛亮ではなかった?;諸葛亮が泣いて馬謖を斬った本当の理由は? ほか)
まだまだある「三国志」の謎(曹操はなぜ帝位に即かなかったのか?;曹操、孫権、劉備は親戚だった? ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひよピパパ
2
みんなが知る「三国志」の真実を、史書にもとづいて教えてくれる。随所に中国ドラマ「三国志 Three Kingdoms」の画像が掲載されており、また見たくなってしまった。2018/09/03
みち
0
特に興味深い新しい発見もなく、歴史をきちんと学びたいなら学術書を読むほうが良い。 また、三国志と直接関係ない話題なのに、なぜか我が国の『古事記』『日本書紀』を、かの国の歴史書よりも捏造が多いと具体的根拠なく主張する。筆者にイデオロギー的な偏りがあるようだ。かの国では焚書・坑儒が頻繁にあり、歴史が常に政治利用されてきたことは明らかではないか。 記紀を正史とする記述からも、筆者の基礎的知識の無さが分かる。正史でない『古事記』が正史と内容が概ね同じなのも、歴史の政治利用に明け暮れる国とは性質が違う。2018/10/18