出版社内容情報
京都の松老寺で、国宝「鳥獣戯画」絵巻の抜け落ちた部分・“断簡”が発見された。専門家によって本物と判定され、世の中は新しい国宝が見つかったと沸く。美術館の学芸員をし、天才的な審美眼をもつ安斎洋人は、美術館に所蔵・保管されるものと予想したが、松老寺の和尚は寺の経営難を理由にオークションに出すことを決めた。老舗化粧品会社オキモト社長・沖本が10億円で落札した。しかしその直後、断簡は偽物なのではという疑惑が浮かんでマスコミが騒き、その最中、沖本が突然死した。警察は鳥獣戯画に絡んだ殺人の可能性も考え、洋人に協力を要請する。断簡を見た洋人は違和感を覚え調査するうちに、鳥獣戯画をめぐる陰謀の闇に呑み込まれていく。カバー裏には特別 “鳥獣戯画ブックカバー”付き! 『このミステリーがすごい!』大賞シリーズ
内容説明
作者も描かれた目的も不明の謎の国宝「鳥獣戯画」の一部と見られる十枚の断簡が、京都の松老寺にて発見された。日本中がその真贋に注目するなか、日本美術界の重鎮・渋谷学が転落死を遂げる。有名画家を母に持つ安斎洋人が天性の審美眼で断簡に向き合う最中も、断簡に関わった人間は次々と命を落としていく。鳥獣戯画が孕む謎と何者かの陰謀に翻弄されるなか、真実に気づいた洋人の行動は?!
著者等紹介
中村啓[ナカムラヒラク]
1973年、東京都生まれ。第7回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『霊眼』にて2009年デビュー(文庫化に伴い『樹海に消えたルポライター―霊眼』に改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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